知事定例記者会見(平成30年8月10日)

知事定例記者会見

・日時/平成30年8月10日(金) 14:30~14:50
・場所/記者会見室
・記者数/25名(テレビカメラ1台)

会見項目

300810-01.jpg 300810-02.jpg 

知事からの話題

1 民族共生象徴空間開設PRキャラバンについて
2 お盆時期における交通事故防止について
3 「「その先の、道」に咲く、桜サポーター事業」について

記者からの質問

1 北海道行幸啓について
2 審議会文書の未作成事案について
3 民族共生象徴空間開設PRキャラバンについて
4 島牧村におけるヒグマ対応について

知事からの話題

 

民族共生象徴空間開設PRキャラバンについて

〔配付資料:民族共生象徴空間開設PRキャラバンについて(PDF)〕
〔配付資料:アイヌ文化発信イベントチラシ(PDF)〕 
 それでは、私から3点お話しさせていただきます。
 一つ目は、民族共生象徴空間開設PRキャラバンについてでありますが、2020年4月24日に白老町に開設予定の民族共生象徴空間の一般公開に向けて、今年度、国内外で、積極的に象徴空間のPRやアイヌ文化の魅力発信を行うこととしているところでありますが、まずは、PRキャラバンとして、道内、道外それぞれ3カ所においてイベントを実施することにしております。ご配付申し上げている資料もございますし、私の両側にポスターも展示しておりますが、PRキャラバンの第一弾となるイベントを、8月23日から29日までの1週間、JR札幌駅西口のイベント広場において開催いたします。
 期間中、アイヌ民族衣装の試着体験あるいはアイヌの民芸品・工芸品の制作実演・販売などのほか、25日、26日、これは土日になりますが、この2日間は、アイヌ古式舞踊の披露やアイヌ料理の試食が行われることになっております。
 また、俳優の宇梶剛士さんに、象徴空間の開設を道内外に幅広く発信していただくPRアンバサダーにご就任いただきまして、8月25日には、宇梶さんのアンバサダー就任発表会、そしてトークショーなども行う予定といたしております。ぜひPR、よろしくお願いいたします。

お盆時期における交通事故防止について

〔配付資料:交通事故発生概況(平成30年8月9日現在速報値)(PDF)〕
 2点目は、お盆時期における交通事故防止についてであります。
 道内における交通事故死者数は、昨日(8月9日)現在で78人ということで、昨年を3人下回っている状況でございます。
 しかしながら、とても残念なことに飲酒運転を伴う交通事故の死者数は7名ということで、昨年同時期よりも3人の増加となっており、先月には札幌市で今年3回目となる緊急対策を実施するなど、極めて憂慮すべき状況にあると認識いたします。
 これからお盆の時期を迎えて、帰省やお墓参り、夏休みのレジャーなどでお酒を飲まれる機会も多くなると思うわけでありますが、「飲酒運転をしない、させない、許さない」という強い気持ちで、飲酒運転の根絶に取り組んでいただくようお願い申し上げます。
 また、例年この時期は、交通量の増加に伴う渋滞や混雑のため、先を急ぐ気持ちから、スピードの出し過ぎや無理な追い越し、長距離の移動に伴う居眠り運転などを原因とする交通事故が発生するところでございます。
 道民の皆さま方には、気持ちに余裕を持ってくれぐれも安全運転に心掛け、交通事故の防止に努めていただきたいと思います。
 マスコミの皆さまにおかれても交通安全の呼び掛けについて、ご協力をお願いします。

「「その先の、道」に咲く、桜サポーター事業」について

〔配付資料:「「その先の、道」に咲く、桜サポーター事業」について(PDF)〕
 それから三つ目でありますが、これも配付資料があります。「「その先の、道」に咲く、桜サポーター事業」についてであります。北海道命名150年を記念し、さまざまな事業を行わせていただいておりますが、この度、クラウドファンディングを活用して、野幌森林公園内にエゾヤマザクラを150本植樹するというプロジェクトを実施することとしております。
 50年後、100年後の北海道の豊かな環境を見守っていく象徴として植樹を行い、開花の時期には「お花見」を通して、多くの方々に野幌森林公園を訪れていただき、自然とふれあい、環境保全への意識をさらに高めていきたいと考えるものであります。
 10月10日に記念植樹セレモニーを行います。そして10月13日には、一般参加者による植樹会を予定しているところでありまして、来週の月曜日(8月13日)から事業費など520万円を目標額として、寄附金を募ることといたしております。寄附をしていただいた皆さま方には、植樹会への優先参加や公園内に設置する記念プレートへの氏名掲載などの特典を予定しております。大いにPRをしていただければと思います。私からは以上3点であります。

記者からの質問

(HBC)
  先週、天皇皇后両陛下が道内をご訪問されて、利尻島に足を運んだり、北海道150年記念式典にも御臨席されました。今回の行幸啓全体を振り返っての感想と、陛下が東京に戻られる際、空港で知事がしばらく語りかけているような様子もわれわれ拝見したのですけれども。

(知事)
 最終日ですか。

(HBC)
 そのとおりです。空港で。どのようなお言葉だったのか、差し支えなければ披露いただければと思います。お願いします。

(知事)
 分かりました。振り返っての感想ですが、私が知事に就任してから5回、そのうち1回は皇后様はご来道されなかったのですが、行幸啓をお受けし、その都度、さまざまなことを私自身も学ばせていただき、また、道民の方々に寄り添う両陛下のお姿を拝見して、大変心が温かい気持ちになりました。
 今回は北海道150年記念式典への御臨席という、私ども道民にとって大変記念に残る形でのご来道でございましたし、加えて、両陛下として初めて利尻島にもご訪問されました。私も随行させていただいたわけでありますが、土日を含めた3日間の行程であったことも影響したのだと思いますけれども、大変多くの一般奉迎者にお出迎えいただき、全体で4万8千人を超えまして、両陛下も本当にお手振りをはじめとして、温かくお声掛けをしていただき、ありがたく、うれしく思う次第であります。
 特に印象に残っておりますのは、利尻島に着いた直後、空港で子どもたちやご高齢の方々にお声掛けをされました。そしてその日、夕方遅くに札幌市に戻っていらっしゃって、お泊所のホテルに着いた時には、小雨が若干降っていたにも関わらず、両陛下が、車から降りられ、沿道まで少し離れていたのですけれども、走って近くまで行かれて、ずっと待っておられた一般の方々にお声掛けをされておりました。警察の方などもそのあとを追いかけて行かれた様子を後ろで議長と共に拝見しておりました。札幌と島を往復されてお疲れだったと思うのですが、道民の方々の温かいお出迎えに、小雨にもかかわらず走って近くまで行かれたことにも大変感銘を受けたところでございます。それぞれの場面で本当に温かく、今回の行幸啓をご一緒させていただいたことは、私自身、大変光栄なことだと思っております。
 それから、3日目の最後の新千歳空港でのお言葉ですが、両陛下は丁寧に丁寧にお声掛けをされますけれども、多分あの時は、一言一言正確なところは覚えておりませんが、記念式典に御臨席を賜りまして、その記念式典を取材された方々はおられたと思うのですが、舞台から降りられる際に、何度も何度も振り返っていただき、会場の方々に対してお手振りをしておられました。そして、最後に階段を降りようとされ、また戻って振り返って、手を振ってくださり、両陛下に大変温かいお心遣いをいただいたことを踏まえて、最後に空港でお見送りをするところで、大変ありがとうございましたということをもう一度申し上げて、あとは50年、100年後の北海道のさらなる発展に向けて、道民一丸となってさらに力を尽くしてまいりますというような趣旨のことを私から申し上げたところ、両陛下のほうから、「お身体を大切に力を尽くしてください」というねぎらいのお言葉を頂戴したと振り返っております。今、ご質問をいただいて思い出しておりましたが、最初に私が行幸啓をお受けしたのは2003年、知事になった年の夏でございました。私が胃がんの手術をしたということを、侍従からお聞きになったのか、両陛下が鮮明にご記憶をされていて、その後もお会いする度に「お身体はいかがですか」と、今回も道勢概要のご説明をした時にもそういうお声掛けもございました。最後にお別れする際にも「お身体に気を付けて」という、あれはもちろん道民全体に対するお気遣いであると同時に、高橋はるみに対するお気持ちもあったのかなと振り返っているところであります。

(北海道新聞)
 今朝の新聞報道で、青少年健全育成審議会の部会がですね、道の文書管理規程で定められております議事録を作っていなかったことが分かったという報道があったのですけれども、それについて知事の受け止めをよろしくお願いします。

(知事)
 分かりました。私も新聞記事を拝見いたしました。これはあってはならないことであります。大変遺憾だと思っております。
 そもそも、こういう道の重要な政策事項に係る会議については、記録をしっかり取るという規程が明確にございまして、かつ、そういった文書類については、さらにルールを厳格なものにするということで、以前(3月29日)にこの記者会見の場でもご報告を申し上げました。今年の4月1日付けで公文書作成の詳細なルールを定める規則の改正ということも行っており、管理職を対象とした研修も実施しているという中で、こういう事態が発覚したということは、大変、私自身重く受け止めているところでありまして、環境生活部長には厳重なる注意をいたしました。
 そして、実はこういう形の道の重要な政策事項に係る会議というのは、調べたところ、審議会、あるいは懇談会など、名称はいろいろありますが、790ほどございますので、これらについて直ちに、あってはならないことでありますが、あらためてなのですけれども、一斉調査を今、行っているところでありまして、もちろんその結果は皆さま方にもご報告させていただきますし、またその結果を踏まえて、必要であれば厳格なる対応をしていきたいと、こんなふうに思っております。

(北海道新聞)
 先ほど発表された、象徴空間のアンバサダーに宇梶さんが就かれるということですけれども、宇梶さんが就かれることについて、知事が期待されることを一言お願いいたします。

(知事)
 今までは、北海道と国との連携のもと、アイヌ民族の文化の発信や道内在住のアイヌの方々を対象にさまざまな生活支援などを行っているところでありますが、やはり全国ベースにしようというさまざまな動きの中で、今で言えば、菅官房長官が座長を務めるアイヌ政策推進会議、それまでのアイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会などの場で議論をしていただき、われわれがアイヌ協会(公益社団法人 北海道アイヌ協会)をはじめ、オール北海道で国に要請をしていた道内初の国立アイヌ民族博物館、それがスタートをするということも決まって、今、着々と工事が進んでおります。
 そういう中で、あらためてアイヌ文化を道内外、海外を含めて、多くの方々に親しんでいただくためにこういうPRを本格的に実施しようということで、そのわれわれの思いに宇梶さんがしっかりお応えをいただいて、アンバサダーにご就任をいただき、彼はやはり全国的に知名度の高い俳優さんでいらっしゃるし、私もいろいろなドラマを拝見していたファンの一人でありますけれども、一役買っていただけるということでありますので、大いに彼の発信力に期待をしたいと、こんなふうに思っております。

(uhb)
 島牧村のクマの件だったのですけれども、今日で被害があってから11日目で、毎晩のように猟友会が遅くまで見回り、そして朝、早朝からも檻の確認だったりとか、非常に疲弊していると、あと住民の方も夜、眠れない日々を過ごしているということ、あと村でも対策として限界を迎えているということなのですけれども、それについてどう思われるかということと、例えば道として、今後何か対策などをとっていくのかというところ、いかがでしょうか。

(知事)
 クマ対策ということについては、山菜採りの時期に、道民の方々に注意喚起のお声掛けをしたり、それぞれ地域によって状況は異なりますけれども、最近で言えば、行幸啓で両陛下もご訪問された利尻島で出没したクマは、いまだに発見には至っていないなど、いろいろな話題があるというふうに理解しております。
 島牧村においても、連日、被害が出ているということで、私自身も大変心配をしているところでございまして、役場が、住民の方々と連携して箱わなを設置したほか、猟友会や警察と連携してのパトロール、それから村内放送などによる注意喚起など、さまざま行っておられます。私どもも後志総合振興局を通じて、しっかり連携をしながら対応をさせていただいているところでありまして、銃による捕獲ということも私ども道の許可権限でありますが、もうすでに許可もしておりますので、こういった銃による捕獲ということも視野に入れて、さらに連携をしっかり図りながら、クマの排除について、迅速に対応していきたいとこんなふうに考えております。

(uhb)
 ちなみに、銃による捕獲はやはり昼間で、夜間ではないということでよろしいですか。

(知事)
 それは、やはり地元の役場の方々と連携をしながらの対応になると思います。

 

 


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。
                                                                                                                                                                (文責 広報広聴課)

このページに関するお問い合わせ
総合政策部知事室広報広聴課報道グループ
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
 電話番号:011-204-5109
 FAX番号:011-232-3796
メールアドレス:sogo.koho2@pref.hokkaido.lg.jp

カテゴリー

知事室広報広聴課のカテゴリ

cc-by

page top