知事定例記者会見
・日時/平成30年8月20日(月) 14:30~14:47
・場所/記者会見室
・記者数/22名(テレビカメラ1台)
会見項目
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知事からの話題
1 サンクトペテルブルク市代表団の来道について
2 「北海道マラソン2018」・「はまなす車いすマラソン2018」について
記者からの質問
1 島牧村におけるヒグマ対応について
2 共同経済活動ビジネス・ミッションについて
3 次期知事選について
知事からの話題
サンクトペテルブルク市代表団の来道について
〔配付資料:サンクトペテルブルク市代表団の北海道訪問について(PDF)〕
〔配付資料:ロシア・ミハイロフスキー劇場バレエ団によるガラコンサートin北海道チラシ(PDF)〕
それでは、私から2点、ご報告をいたします。
一つ目は、サンクトペテルブルク市代表団の来道についてであります。明後日、8月22日から2泊3日の日程で、ロシアのサンクトペテルブルク市のポルタフチェンコ知事をトップとする代表団の方々が来道されます。
ポルタフチェンコ知事とは、今年の5月に、サンクトペテルブルク市で開催された国際経済フォーラムの会場において知事会談を行いまして、今後の安定的かつ継続的な関係構築に向けて、地域間交流を本格的にスタートさせることに合意をいたしたところであります。
今回の来道は、この5月の私のロシア訪問を受けて、先方のサンクトペテルブルク市から両地域の協力の発展に関する会談、医療や自動車関連産業、廃棄物処理、上下水道といった産業分野のほか、文化交流に関する実務的な関係者との意見交換や視察のために代表団を組織して来道したいという申し入れがありまして、実現に至ったものであります。
配付資料がありますけれども、各行事の詳細は今、先方と最終的な調整をしているところでありますが、知事会談のほか、当日設置する運びとなっておりますワーキンググループの初会合として意見交換を行うとともに、保健・医療や文化施設などを視察いただいて、今後の両地域間の具体的な相互交流の実現に結びつけていく、そういう第一歩にしたいと考えているところであります。
また、知事会談におきましては、両地域の協力発展に関する事業計画を含む議事録への署名を予定しているところでありまして、今後の一層の相互交流を期待するところであります。
会談後、先方のポルタフチェンコ知事と共同記者会見を予定しております。
それから、23日木曜日の19時からは、サンクトペテルブルク市の主催によりまして、両地域の交流を記念して、ミハイロフスキー劇場バレエのトップダンサーによる特別公演を開催することといたしております。2014年までは、レニングラード国立バレエと日本で称していたものが、今はミハイロフスキー劇場バレエと言うそうでありまして、ロシア国内でも高い位置付けを持っているバレエ団だそうであります。これまでも日本国内でも東京を中心に公演をしてこられた実績があるようでございますが、今回はサンクトペテルブルク市の主催という形で、このバレエ団の特別公演が開催されることとなっているところでございます。私自身、とても楽しみにしております。
「北海道マラソン2018」・「はまなす車いすマラソン2018」について
〔配付資料:北海道マラソン2018の概要(PDF)〕
〔配付資料:はまなす車いすマラソン2018の概要(PDF)〕
〔配付資料:「チャレンジ・キッズラン」の概要(PDF)〕
二つ目の話題は、サンクトペテルブルクの方々がお帰りになった直後、8月26日、日曜日に行われます「北海道マラソン」と「はまなす車いすマラソン」の開催についてであります。メニューはいろいろ広げてきているところでありますが、今年の「北海道マラソン」は、フルマラソンとファンラン合わせて約2万人が参加を予定しておりまして、今年から新たにフルマラソンに視覚障がい者の方々の部を設けたところでありまして、38人の方が参加を予定されております。
今大会は、2019年にドーハで行われます世界陸上大会、あるいはその次の年、2020年の東京オリンピックの日本代表の選考につながるレースにも指定されているところでありまして、大きな注目を集めております。
また、今年で合同開催4回目となる「はまなす車いすマラソン」におきましては、ハーフマラソンとショートレース合わせて100名以上の選手が参加を予定されているところであります。
そして、北海道150年ウィークが、7月14日から始まり、その最終日が8月26日に当たるということを、以前(7月10日)の記者会見で申し上げたところでありますが、こういったことに関連する企画「チャレンジ・キッズラン」ということも実施させていただきたいと思っております。
その一つは、「個人ラン」であります。小学5、6年生150人が、この大会までに40キロメートルを積み重ねて走り、もちろん私どもが確認をさせていただきながら走っていただき、大会当日に残りの2.195キロメートルを走り抜けていただいて、合計でフルマラソン完走を目指していく、この「個人ラン」というものをまず実施いたします。そして二つ目は、小学生がタスキをつないで、フルマラソンを完走する「チームラン」です。これは全道各地で実施しているところでありまして、46チーム、1,184名の方々がエントリーをしてくれているところであります。
こういったメニューからなる「キッズラン」に挑戦することで、将来の北海道を担っていくことが期待される子どもたちに、仲間との絆や達成する喜びというものを感じてもらい、未来に向けて踏み出してもらえればありがたいなと、このように思っているところでございます。
道民の皆さま方におかれましては、このマラソンに関連し、交通規制などへのご理解とご協力をお願いするとともに、大きな声援を送っていただくようお願いを申し上げるところであります。
今年の大会も多くのボランティアの皆さま方にご協力いただいていることに、あらためて感謝を申し上げます。
私も、恒例によりスターターを務める予定でおります。天気に恵まれることも、心から期待をいたしております。
以上2点、私からのご報告でございました。
記者からの質問
(HBC)
島牧村のクマについて伺いたいのですが、まだ被害が相次いでおりまして、お盆期間中も地元で警戒が続いていたのですけれども、あらためて道として何か特別な対応を取っていかれるかどうか、また関係機関とどういった協議を今後されていくのか伺います。
(知事)
前回(8月10日)の記者会見の時にもこの質問があって、その時にもやはり住民の方々の安全を守るためにクマをいかに駆除するのか、どのように対応するのか、そして銃を使う場合には、住民の方々の安全確保ということが何よりも重要というようなことをお話しした記憶がございますが、いよいよ、島牧村でも、小学校も中学校も今週の半ばぐらいから、順次夏休み明けということも聞いておりますし、何としても早くこのヒグマの被害への対応をしていかなければならないという思いは強く持っているところであります。
8月13日には、村役場、管轄する寿都警察署、地元の猟友会、道から道総研にお願いをしたヒグマの専門家、そしてもちろんわれわれ道、振興局が緊急に会議を開催いたしまして、住民の方の安全を最優先に確保しつつ、銃による駆除ということも視野に入れて対応をするという、相互の意思の確認はいたしたところでございます。その後も対応をしっかり見極めるということでパトロール等も行っているところでありますが、厳重な警戒をしつつ、安全に駆除できる機会をうかがっているというのが現状でございます。
1日も早く、住民の方々が安全・安心な生活を取り戻せるよう、村役場などと連携していかなければならないと思っております。
(HBC)
夜間の銃を使った駆除については難しいのでしょうか。
(知事)
これは、ルール上のことは聞いておられると思うのですが、法律的には、警察官職務執行法という法律に基づき、現場の警察官の判断により行うことができることとされております。道内でも前例が過去10年間でありますので、そういうことも当然視野に入れながらということだとは思いますが、やはり、住民の方々の安全ということとセットでありますので、いろいろな見極めが必要だと思っております。
(STV)
日ロの共同経済活動の調査団が悪天候等とのことで行けなかったのですけれども、道としても期待している部分が多かったと思うのですが、このことについて知事のお考えをお聞かせください。
(知事)
分かりました。今回は天候による問題で中止せざるを得なかったと。日程を再調整すると言っておられるので、延期というのでしょうか。日本サイドは根室港の出発が一日遅れになっても、何とか国後島沖まで行けたのですけれども、これは共同経済活動ですので、日本サイドだけの調査団の派遣では不十分であります。先方のモスクワから来られた方も含めて悪天候で飛行機が飛ばなくて現地入りができなかったと、これは大変残念でありますが、やむを得なかったのかなというふうに思うところであります。
日本国政府におかれては、日程を再調整しておられると理解しておりますので、できれば9月の日ロ首脳会談前の実現が理想的でありますが、元島民の方が楽しみにしておられます四島訪問などとの日程調整、移動手段の問題もありますので、そういったことも視野に入れながら、9月の日ロ首脳会談の前までに調整することを望みつつも、万が一それがうまくいかなくても再調整をして5つのプロジェクトの具体化ということに道筋をつけられればと、こんなふうに思っております。今回、途中で断念せざるを得なかったのですが、調査団の半分くらいは北海道関係者でございますので、魚の養殖事業や、それ以外も含めて一歩二歩と進むことを大いに期待しております。
(HBC)
公務のお話ではないのですが、次の知事選に向けたお話を伺います。
先日、一部の支援者に次の知事選へ向けて意欲を示されたということだったのですけれども、あらためて次の知事選を見据えた、ご自身の去就についてお考えを伺います。
(知事)
分かりました。私自身は、いつも同じことを皆さま方に申し上げているつもりなのですが、それをお聞きになられた方の思いによって、いろいろな報道につながっているのかなというふうに思うところであります。
御社を含めて、いくつか報道されたようでありますけれども、確かに先々週の金曜日(8月10日)に苫小牧商工会議所の会頭をはじめ、苫小牧の経済界の方々がさまざまな政策課題について議論をしたいということでいらっしゃって、お話をさせていただきました。その中に、私の苫小牧の後援会長である苫小牧商工会議所名誉会頭の藤田さんがおられて、その話し合いの中で、知事選についてはどうするかと話が出まして、そういう応援団の皆さま方とお話をすると必ず出ますので、いろいろな可能性を考えていますと、私の認識としては、どちらか、あるいはいろいろなことを決めたという経緯はありませんということを申し上げたつもりでございます。テレビでインタビューの場面も拝見させていただいたところでありますけれども、高橋が知事選に向けて大変熱心に、前向きであるというふうに受け止めをいただいたのかなと、こんなふうに思っているところであります。
今、直接記者さんからご質問がございましたので、あらためて申し上げますが、私自身、来年以降、自分自身がどのような道を選ぶかということについては、熟考中でございまして、まだ知事選に出るとも出ないとも決めておりませんし、またそれ以外の道についても、出るとも出ないとも何も決めていないという現状でございます。
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