知事定例記者会見(平成31年1月23日)

知事定例記者会見

・日時/平成31年1月23日(水) 15:00~15:15
・場所/記者会見室
・記者数/21名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 第74回国民体育大会冬季大会の開催について

記者からの質問

1 日ロ首脳会談について
2 次期知事選について
3 残りの任期の抱負について

 

知事からの話題

 

第74回国民体育大会冬季大会の開催について

〔配付資料:第74回国民体育大会冬季大会概要(PDF)〕 
 それでは私からは1点であります。私の右手にポスターもございますし、配付資料もありますが、「イランカラプテくしろさっぽろ国体」についてであります。
 来週の1月30日水曜日から、「イランカラプテくしろさっぽろ国体」が開催されます。1月30日から2月3日までの5日間は、釧路市で「スケート・アイスホッケー競技会」、それから場所を変えて、2月14日木曜日から17日までの4日間は、札幌市で「スキー競技会」が行われることとなっております。
 北海道における冬季国体は9年ぶりでありまして、全国各地から約6千人の選手、役員が参加される予定というふうに聞いているところであります。釧路市と札幌市で行われる開始式には、私も出席をさせていただく予定にいたしております。全国から集まられる選手の皆さんには、日頃の練習の成果を遺憾なく発揮して大いに競っていただければと、このように思います。
 マスコミの皆さま方にもPR方、ご協力よろしくお願いいたします。
 私からは以上であります。

 

記者からの質問

(HBC)
 昨日の日ロ首脳会談について、お伺いします。
 終了後の共同発表では、北方領土の具体的な進展につきましては明らかにされず、元島民の方からは残念だという声もありましたけれども、知事としての受け止めをお願いします。

(知事)
 そうですね。去年の11月14日でしたか、日ソ共同宣言を基礎に交渉を行っていこうということを両首脳間で合意された後、さらに1回首脳会談があり、外相レベルの会談もあって、そして今回の安倍総理自身がモスクワを訪問される形で実現した日ロ首脳会談でありましたので、地元としても大いに期待したところでございますが、今おっしゃったとおり、具体的な成果というよりも、むしろ、今後、相互が受入可能な解決策を目指して交渉を加速していきたいということで合意されたというふうな報告を受けているところであります。
 戦後70年以上、一歩も進んでこなかったこの問題でありますので、去年の11月14日の合意の後、それほどすぐに具体的な解決の方向性が出るとは思っておりませんでしたが、これからG20の大阪会合に併せて、首脳会談も予定されておりますし、それ以外にも、両首脳の会談というのは、また今年見通せるかもしれませんので、大いにこれからの交渉加速を期待してまいりたいと、こんなふうに思っております。
 それから今回の首脳会談において、航空機による元島民の方々の墓参、これを今年も行おうということで合意がありまして、もうこれで複数年続いていることでありますが、これは私どもとしても、地元として率直に評価させていただきたいと思います。
 まだ1月であり、これからさらに北方領土問題解決に向けて精力的な交渉が進んでいくであろうということを見通しながら、われわれとしては、2月も環境整備のための領土問題解決のアピールを国民の方々に行って、世論喚起をしっかり図っていかなければならないと思っております。
 また、今回の会談で、領土問題解決の環境整備ということで、両国間の経済協力についても、その前さばきを、世耕経済産業大臣とそのカウンターパートのオレシュキン経済発展大臣ともされたという報道もあり、これは世耕大臣に先週お会いした際にそのようなことを言っておられたのでありますが、これは私ども北海道も先行して取り組んでいる分野であり、サハリン州とは長い交流の歴史があります。また、極東地域との間でも、ウラジオストクとの直行便就航というものも、私の協力パッケージに入れておりまして、去年、実現しました。ちょっと搭乗率は、今は苦戦をしておられるようでありますが。
 それから、道内企業が行っているロシアのさまざまな地域、さまざまな企業との具体的な経済交流の成果も見えてきており、われわれ行政としては、極東ばかりではなくて、欧露部、ヨーロッパロシアとの交流も拡大をしております。
 サンクトペテルブルク市とは、知事往来も1ラウンドいたしました。さらなる活発化を図っていきたいと思っておりますし、また、去年の5月に私が知事同士の交流拡大を約束したモスクワ州も、近々デレゲーション(訪問団)をこちらのほうに派遣されるというようなお話もございます。そういう意味では、この経済協力という二国間の大きなプロジェクトは、政府対政府ということになるのでしょうが、地域として貢献できる部分も大きいかなと、そんなふうに思っております。
 われわれとしてできることをやりながら、この首脳会談に今後も大いに期待をしていきたいと、こんなふうに思っております。

(北海道新聞)
 北海道知事選挙についてお伺いいたします。
 自民党道連の吉川会長が昨晩、夕張市長で一本化して出馬要請をしたいと、こういう発言をされました。知事はこれまで和泉国土交通省北海道局長へのご支持をにじませた上で、透明性が高い形で候補が選ばれることを期待したいというお話をされてきたと思うのですけれども、吉川会長の昨晩の発言とその影響についてどのようにお考えになるかをお聞かせください。

(知事)
 (自民党)道連会長の立場であり、知事候補をまとめていく責任者でいらっしゃいますから、そのような意味でご発言をされたのだというふうに思う次第であります。
 前回の記者会見後の動きとしては、経済界の方々であります、札幌、北見、小樽、それぞれの商工会議所の会頭が、道商連の政治団体(日本商工連盟北海道連合会)として、(自民党)道連に申し入れをされたと。こういったことも考慮しなければならないでしょうし、要素が一つ増えたかなというふうに思うわけでありますが、私は前から申し上げておりますとおり、選挙というのは、個人戦ではなくて、総力戦でありまして、やはり心を一にする、思いを一つにする人たちが協力し合って行うものだということが、私の4回の知事選の経験則でありますので、(自民党)道連会長の立場でまとめなければならないという思いはよく理解をいたします。ぜひその協力をする仲間の方々のご意見を十分に重視いただいて、そして、結論を出していただければと思います。今までお話ししたことと、同じことでありますが、透明性が高く、皆さんの意見を十分に聞いた上での取りまとめということを大いに期待させていただきたいというふうに思います。

(北海道新聞)
 分かりました。知事選の関連ではあるのですけれども、もう一つだけちょっと質問させてください。
 今から16年前、知事が初当選された際の知事選なのですけれども、この時の道議の方々や、首長の方々は堀前知事を推されて、町村信孝さんですとか中川昭一さん、こういった一部の国会議員の方々は、高橋知事を推されたという経過があったかと思います。
 そして今回、道議の方々や、首長の方々が和泉さんを推して、吉川会長や長谷川会長代行ら一部の国会議員の方々が鈴木さんを推すという構図になっております。
 この16年前と似たような自民党内のねじれというか対立の構図が、今あるわけなのですけれども、こういった現状について、知事ご自身はどうご覧になっているかを教えてください。

(知事)
 16年前のことでありますし、私は本当に新人候補で右も左も分からなかったので、詳細に覚えているわけではないのですけれども、確かに道議の先生方が現職でそれまで支えてこられた、与野党相乗りだった当時の堀知事と一緒にやりたいという思いを言っておられたというのと、私は辞めるのでちょっとそこは違うと言えば違うのかもしれませんけれども、道議の方々が推しておられる候補と、(自民党)道連の執行部が対立しているというのは、今と似ているのかなというふうに思うわけであります。ただ首長の方々は、私の記憶では16年前は、要請書を用意して、申し入れをされるというところまではなかったような記憶がありますし、私は経済産業局長で、全道をそこそこ回ったりしていて、顔見知りの方々は「頑張れ」みたいなことを言っていただいた方もいた記憶はありますね。多くの方がもう引退されましたけれどもね。
 それからやはり今回と前回、16年前と違うのは、経済界の方々の動きかなと思っております。経済界の方々は、もう亡くなられた方もいらっしゃいますが、道経連(北海道経済連合会)、それから当時は道経連と統合する前の経営者協会という、日本国全体も4団体だったのが今3団体ですけれども、北海道も当時、経済4団体という形で経営者協会の会長や同友会(北海道経済同友会)の代表幹事など、経済界の重鎮と言われた方々が、保守道政奪還という1点で本当に新人で無名でそれこそ知名度や支持率などもマイナスではないかもしれないけれども、5パーセントにもならなかったであろう高橋を応援していただいたというような記憶がございます。このため、必ずしも16年前と同じ構図というか状況は一緒ではないかなというふうに思います。
 今、経済界のほうも本当に代替わりでありますよね。16年前は、例えば北洋銀行は武井さんという方が会長で、その方がまさに経営者協会の会長でもあって、私のことをすごく推していただいたわけでありますけれども、武井さん、高向さん、横内さん、石井さん、そして今の安田さんと代替わりしておりますし、当時と今とを比較するのはなかなか難しい状況にありますが、当時の経済界は、そのような感じだったかなと、今懐かしく振り返っております。
 いずれにしましても、今の状況の中で(自民党)道連としてしっかりとプロセスを踏んで皆さま方の意見を十分におまとめいただきたいと、こんなふうに思います。

(北海道新聞)
 4月22日の任期満了まで残り3カ月を切りましたが、この3カ月でですね、抱負について、これだけはやっておきたいとか、意気込みをお聞かせください。

(知事)
 はい。全身全霊で知事の仕事を全うするというのは前から申し上げているとおりでありまして、その意味では9月6日のような大きな災害や、それから冬場の豪雪災害、そういうことがなく過ごせればいいなというふうに思っておりますが、しかし、何があってもしっかり対応するということは、道民の皆さま方から4年前に選んでいただいた私の責務であると、このように思って日々過ごさせていただいております。

 


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。   (文責 広報広聴課)

 

 

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