知事定例記者会見(平成31年3月1日)

知事定例記者会見

・日時/平成31年3月1日(金) 14:30~14:42
・場所/記者会見室
・記者数/21名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 乳幼児検診未受診者、未就園児、不就学児等の緊急把握調査結果について
2 G20観光大臣会合の「ウェルカム・キャッチフレーズ」について

記者からの質問

1 観光復興対策について
 

知事からの話題

 

 

乳幼児検診未受診者、未就園児、不就学児等の緊急把握調査結果について

 私から2点、お話をいたします。
 一つ目は、乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学児等の緊急把握調査結果についてであります。
 今日一部報道もなされておりましたが、昨年3月、東京都目黒区で、5歳の女の子が虐待により死亡した事件を受け、7月に国の緊急総合対策において、乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学児等を緊急に把握し、昨年の11月30日までに安全確認を行うよう都道府県などに対して要請がございました。
 昨日、国が、昨年11月末現在で、全国で2,936人、北海道で174人の児童の安全が確認できていないとする調査結果を公表したことについてのご報告でございます。
 道内の174人については、その後、鋭意確認を続けているところでございますが、ご案内のとおり、それぞれの確認主体というのは道内の場合には、道、それから政令市である札幌市と中核市である旭川市、函館市となっております。トータル174人のうち、道と3市のこれまでの確認の中で、3人のお子さまがまだ確認できていないと。そのうちお二人は札幌市内の方。もう一人は函館市内の方でございまして、この合計3人について、早急に安全の確認を完了させる旨、2市と私どもで意思の疎通を図っているところでございます。
 ご案内のとおり、昨日の夜、苫小牧市で虐待事案があったという報告も児相(児童相談所)のほうから受けているところでございます。
 児童虐待は本当にあってはならない行為でありまして、道といたしましては、今後とも適切な対応、そして関係機関との情報共有、連携、こういったことをやっていきたいと思っております。
 これが一つであります。

 

G20観光大臣会合の「ウェルカム・キャッチフレーズ」について

〔配付資料:G20観光大臣会合「ウェルカム・キャッチフレーズ」の決定について(PDF)〕  

 それからもう一つは、G20観光大臣会合の「ウェルカム・キャッチフレーズ」についてということで、私の右手に、のぼりとポスターを掲示いたしておりますが、「ようこそ北海道・倶知安へ ここから始まる観光の未来」に決定したところであります。
 このキャッチフレーズは、昨年の12月14日から今年の1月15日までの間、募集しまして、応募のございました583件の中から審査を経て、大阪府在住の宮崎さんという方の作品を選ばせていただいたところであります。
 今後、ここにございますような、のぼりやポスターのほか、リーフレットや横断幕など、この大臣会合をPRするさまざまな広報媒体を活用しながら気運醸成を図っていきたいと考えておりますので、皆さま方もご協力をお願いいたします。
 私からは以上2点であります。

 

記者からの質問

(北海道新聞)
 観光の関連で3点。まず1点目ですが、昨年9月の地震から半年ということで、一時インバウンドが北海道から離れていきましたけれども、現在随分回復しているように見えます。まずこの回復具合について、知事はどのようにご覧になっていますか。

(知事)
 おかげさまで、今ご指摘のとおり、ふっこう割の効果もございまして、またそれぞれの観光地が、それぞれ大変に自主的な努力を重ねていただいたということとも相まって、マクロ的に見ますと、道内全体として、インバウンド、それから道民の方々や道外客も含めた国内のお客さまについては、数字で見る限り総じて戻ってきているというふうに評価をさせていただくところであります。しかしながら、地域間のアンバランスがやはり少しあるかなというふうに思いまして、これも数字が公表されていますので見ておられると思うのですけれども、やはり道央の一極集中ということがあると。道北は、やや苦戦しているということがあるというふうに思っております。
 道央で見ますと、札幌市の状況はほぼ横ばいな感じですが、胆振が増えているのですね。これは、専門家の方々の分析を待たなければならないところもありますけれども、やはり胆振で地震があったというご認識を多くの方が持っておられるのかなということと、登別や洞爺など、全国的にも著名な観光地があるということもあり、これらの相乗的な効果かなというふうに、私自身は感想を持っているところであります。
 また、インバウンドについて国別で見ますと、発災直後は、10月ぐらいまで、韓国のお客さまの戻りがちょっと心配だということを庁内でも議論していたのでありますが、今、直近で出ております1月の数字を見る限りは、韓国からのお客さまも含めて、国外のお客さまの戻りという傾向もしっかり確認できるかなと、そんなふうに見ているところでございます。

(北海道新聞) 
 ありがとうございます。2点目、ふっこう割の効果というお話がありましたけれども、3月末で終了して、その後の観光客の反動減も懸念されるかなと思うのですが、今後の対策はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 分かりました。これは2月8日の平成31年度当初予算の発表の時にも申し上げたかと思うわけでありますが、確かにこのふっこう割は、期間の延長を含めて3月いっぱいということであります。しかしながら4月、ゴールデンウィークぐらいまでの間というのは、北海道の雪解けの時期で、道民が待ちわびている春らしい日々になるわけでありますが、観光の面では、われわれの経験則上、ちょっと苦戦する時期でもございます。
 そういったこともございますので、今道議会にご提出申し上げております来年度の当初予算案の中に、この切れ目のない、春の時期の需要喚起に向けた旅行商品の販売やPRなどの集中キャンペーンに取り組むための予算を計上させていただいているところでありまして、本格的に北海道の春が訪れる5月、今年は10連休ですよね、その前半までは寒いかなとも思うわけでありますが、集客につながってくれればなと。そして、そこからさらに初夏、そして夏の観光のハイシーズンに切れ目なくつなげていきたいと思っているところでございます。

(北海道新聞) 
 ありがとうございます。最後もう1点、インバウンドが回復してきた中、つい先日も大きな余震があって、回復に水を差された格好かなと思うのですが、この点についてはどう見ていらっしゃいますか。

(知事)
 そうですね。大きな余震が確かにございました。そして、気象台の発表によれば、今後も当面の間、同じような一連の地震活動は続くであろうという、そういう見立てでもございますので、まず私どもは、道民の方々の安心・安全を守るために、しっかりと対応をして、緊張感を持って対応していかなければならないということを思っているわけでありますが、2月21日に発生した最大震度6弱の余震がどれぐらいインバウンドに影響を与えたかというのは、まだ数字は出てきていないところでございます。
 総じて見ますと、被害は、軽傷の方がおられて、厚真町で一部断水があったわけでありますけれども、昨年9月のような状況ではございませんでしたので、そういった状況を正しく国外の観光客の方々に情報発信をしていくことも重要だと思います。
 また、万が一地震がこれからもあることも想定しつつ、今年度内、3月中に観光客緊急サポートステーションの開設訓練をまず行います。そういうことも含めて、今回の一連の地震が落ち着いた後も、北海道以外も含めて、日本は地震が多いことから、そういったことがあっても、観光客の方々に安心して北海道を楽しんでいただけるような体制整備ということを急いでいかなければならない、こんなふうにも思っております。

 


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。  (文責 広報広聴課)

 

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