知事定例記者会見(令和元年10月11日)

知事定例記者会見

  • 日時/令和元年10月11日(金) 16:03~16:17
  • 場所/記者会見室
  • 記者数/28名(テレビカメラ1台)

記者会見風景

知事顔写真

会見項目

知事からの話題

  1. 台風第19号に関する注意喚起について
  2. JR北海道の利用促進に向けた取り組みについて

記者からの質問

  1. IR(統合型リゾート)について
  2. 国との関係について
  3. 道庁の喫煙所について

知事からの話題

台風第19号に関する注意喚起について

 まず私からは2点、話題提供させていただきたいと思います。
 台風第19号が日本列島に向かってきております。明日、東日本に接近または上陸すると予想されているところであります。道内への影響について、現時点での予報では、特に太平洋側を中心に、暴風、高波などに警戒が必要とされております。
 道では、この台風による災害の発生に備えまして、初動対応に万全を期すため、この記者会見の後、17時をめどに「北海道災害対策連絡本部」を設置し、警戒態勢を敷くこととしております。
 台風の影響が見込まれる地域の皆さまにおかれましては、今後の気象情報をご確認いただきまして、台風が来る前に十分な備えを行っていただきますとともに、天候が悪化している場合には、不要不急の外出を控えていただき、海岸など危険な場所には近づかないようにお願い申し上げます。また、市町村から出される避難情報にも十分に留意され、早め早めの避難をお願いいたします。
 報道機関の皆さまにおかれましても、注意喚起に関する報道につきまして、引き続きご協力をお願いいたします。

JR北海道の利用促進に向けた取り組みについて

 2点目でございます。
 JR北海道の利用促進に向けた取り組みについてでございます。資料を配付させていただいておりますけれども、道民の皆さまが外に出る機会が多くなる夏から秋にかけての鉄道利用を促進するため、私が会長を務めさせていただいております北海道鉄道活性化協議会では、7月15日から10月14日の「鉄道の日」までの期間、「北海道レールエールキャンペーン」を展開しているところでございます。キャンペーンの一環といたしまして「鉄道わくわく体験フォトコンテスト」を実施いたしました。列車内の楽しい様子や車窓からの風景などの写真をインスタグラムを通じて投稿を募集させていただいたところ、合計で316件の応募をいただきました。皆さまありがとうございました。
 先般、フォトライターの矢野直美さんを審査委員長に審査会を行いまして、優秀作品賞など9作品を選定させていただきました。皆さまから見まして左側に、写真が4点ございますけれども、こちらは優秀作品賞などに選ばれた4作品でございます。
 どの写真もとても素晴らしい作品になっているかと思いますけれども、子どもたちが列車に乗って楽しんでいる様子ですとか、車窓の風景を眺めているほほ笑ましい姿が印象的な作品ではないかと思っています。
 なお、この受賞作品につきましては、10月12日土曜日、札幌駅南口広場で開催されます「鉄道フェスティバル」の会場内で展示させていただきますほか、各地域のイベントなどで展示させていただきたいと思っています。
 続いて、今回で2回目となります「子ども鉄道旅体験」の実施についてでございます。7月15日に実施させていただきました第1回目の札幌駅での出発式には、私も参加させていただきまして、JR北海道の島田社長とともに子どもたちの見送りをさせていただきました。参加した子どもたちや保護者からは、好評の声をいただいたところでありまして、今回はキャンペーンの最終日でありますけれども、10月14日月曜日の「鉄道の日」に合わせて実施させていただきます。稚内市内の小学生48名が参加いたしまして、宗谷線の稚内駅から幌延駅、豊富駅間を乗車。幌延町のトナカイ観光牧場や株式会社セコマの豊富牛乳工場の見学を予定しています。
 今後も、こうした取り組みを全道で展開し、将来の鉄道利用者となります子どもたちに、鉄道を身近に感じてもらって興味や関心を持つきっかけになることを期待しているところであります。
 私からの情報提供は以上でございます。

記者からの質問

(北海道新聞)
 IRについてお尋ねいたします。道は苫小牧市に対して、誘致の推進を求める苫小牧市議会の決議、これを誘致の是非を判断する材料の一つとしますということをお伝えになったようですけれども、まずこういうふうに伝えられた理由についてお聞かせください。

(知事)
 新聞報道等で、市議会のそういった決議を打診したのかという趣旨のお話がございましたけれども、そういった事実は、まずないということでございます。
 IRの基本方針案では、地域における十分な合意形成が確保されることを求めていると認識しております。こうした考えを踏まえて、苫小牧市、または市議会においては、適切に判断をされるものと考えております。

(北海道新聞)
 道としては伝えてはいないと、基本方針案にはそういうふうに盛り込まれているという、そういう理解でよろしいですか。

(知事)
 基本方針案では、今申し上げましたけれども、地域における十分な合意形成が確保されることを求めていくと、そう書いてあります。そういったことでありまして、こうした考え方も踏まえて、市や市議会においては、適切に判断をされるものだと考えています。

(北海道新聞)
 基本方針案でそういうことが書いてありますということを、道から市に対してお伝えしているということはあるのですか。

(知事)
 当然、IRに関する全般的な意見交換をしたと報告を受けておりますけれども、報道にありましたような、具体的なそういった決議の打診ということについては、そういった事実はないという報告を受けています。

(北海道新聞)
 分かりました。いずれにしても、苫小牧市では、28日に臨時市議会を開いて、IRの誘致に向けた決議を行う方向で、また、道経連(北海道経済連合会)など経済4団体では、近く誘致を促す宣言文を道に対して提出されるようです。誘致に向けた環境整備が進んでいるような印象も受けるわけですけれども、こういった動きについて、知事としてはどのように受け止められているでしょうか。

(知事)
 今ご質問のございました報道内容については、特にお話をお伺いしているという状況には現時点ではありませんけれども、地元の市の動向や、経済4団体、経済界の皆さまからのご意見やご要望などは、判断に当たっての参考にさせていただくとともに、懸念される諸課題について一定の整理を行いながら、北海道の将来にとって何が大切なのかといった視点に立って、プラス・マイナス両面から総合的に勘案の上で、IRの誘致について挑戦をするのか、しないのかは、繰り返しになって恐縮でございますが、年内に判断をしていきたいと考えております。

(北海道新聞)
 知事と国、中央との関係についてお伺いいたします。
 知事は知事選の時に、道政のトップとして予算ですとか制度変更などを国から勝ち取ることが必要だと訴えていらっしゃいました。就任から半年になりますけれども、その中央とのパイプというのが、就任時と比べて太くなったのか、この半年で国から勝ち取った収穫というものがあったのか、あるいは逆に中央との関係で課題などがあれば教えてください。

(知事)
 私は、国と緊密に連携をして道政課題に向き合っていくことの必要性について、訴えをさせていただきました。あらゆる場面で、国に対して本道の実情に即した制度の変更や、予算確保に対する要請・要望について、適時、行ってきたところであります。
 来年度が本格的な予算編成作業になってきますし、国の次年度予算においても、今後具体的に出てくるという状況の中で、そこについてはしっかり国の事業獲得などについても積極的に行う中で、客観的に道民の皆さまにお示しできる、説明できるようなものになるのではないかと思っています。
 まだ、半年の中で形にできているものは確かに少ない部分もあるかもしれませんが、次年度に向けてさまざまな取り組みを進めていくこと、また例えば、日米貿易交渉におけるタイムリーな国への要望、また本道の実情を伝えるという意味において行動はしてきていますので、この中でさらに万全の対策を国が進めていく中でしっかりと具体的な中身を勝ち取っていきたいと思います。これは一次産業、農業のみならず、さまざまな分野で同様の行動をしていますので、そこはしっかり成果を出していきたいと思っていますし、皆さんにご評価いただけるように情報についてもしっかりと皆さんにお知らせをしていきたいと思っています。
 また、課題に関してでございますけれども、これはその時々で、国に求めるべきさまざまな課題や内容というのは、また新しく出てくると思います。その上で、いかに機動的に首長として、知事として行動していけるかということが求められると思いますし、その点は絶えず課題であり、またそこに向き合っていかなければならないものだと思いますので、そういったことをしっかり意識して道政運営に全力を尽くしていきたいと思っています。

(読売新聞)
 議会の喫煙所に関連した話題についてお尋ねします。新庁舎に自民党会派が喫煙所を設置するという決定をしたのは知事もご存じだとは思いますが、道庁庁舎としては現在特定屋外喫煙場所がありますが、今後それらを含めて喫煙所の設置についてはどのようにしていきたいか、知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
 これも何度かお答えしているかもしれませんが、今お話のございました喫煙所については、道議会庁舎の工事の関係上、来年の5月までには撤去するということになっております。
 現在、安全衛生委員会において、職員の喫煙率や利用状況、他府県のそういった取り組みなども参考とさせていただきながら、今後の喫煙所の取り扱いについて検討しているところでありまして、まだ具体的に答えを出していくという段階ではありません。

(読売新聞)
 今、述べられましたように、5月には特定屋外喫煙場所が撤去される方向に進めるかと思うのですが、その後の設置に関しては、いつごろをめどに設置の是非についてご判断される予定でいますか。

(知事)
 5月までには撤去するという時間軸がありますから、しっかりそこに間に合うような時期に適切に判断したいと思っています。
 まだ今、具体的に何月何日にそのような方向性を出すということを決めていません。まずはしっかりと喫煙率や利用状況、他府県でも取り扱いが異なっていまして、喫煙所を設置したところ、廃止をしたところ、その後の状況など、そういったものもしっかり情報収集をさせていただきながら、判断していきたいと思っています。


この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責:広報広聴課)

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