知事臨時記者会見
- 日時/令和2年2月19日(水) 17:05~17:40
- 場所/記者会見室
- 記者数/34名(テレビカメラ6台)
会見項目
知事からの話題
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について
記者からの質問
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(1)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(2)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(3)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(4)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(5)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(6)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(7)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(8)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(9)
- 新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について(10)
知事からの話題
新型コロナウイルスに関連した肺炎への対応について
道内におきまして、新型コロナウイルス感染症患者が新たに発生いたしましたので、ご報告させていただきます。道内では4例目となります。この患者でございますけれども、渡島総合振興局管内の方でございまして、本日、道立衛生研究所で陽性であることが確認されまして、すでに渡島総合振興局管内の感染症指定医療機関に入院、治療を受けているところでございます。現在の状況につきましては、全身状態が良好であり、安定していると聞いているところでございます。
次に、患者の概要でございますけれども、年代は60代でございまして、性別は男性、国籍が日本でございます。また、居住地につきましては、渡島総合振興局管内でございます。職業でございますが、ご本人が非公表を希望しておりますので、差し控えさせていただきたいと思います。また、症状の経過でございます。2月3日に微熱、咽頭痛。2月7日に渡島総合振興局管内の医療機関Aを受診。2月13日に同医療機関Aを再診し、発熱37度台でございます。胸部X線で両側肺炎が見られたということでございます。このため、2月18日に同管内の感染症指定医療機関に入院し、翌日でございますが、2月19日に道立衛生研究所におきまして検査を実施した結果、陽性と判明したものであります。
行動歴、滞在歴についてでございますが、ご本人からの申告によれば海外渡航歴はないということであります。行動歴および濃厚接触者については、現在調査中でございます。
本日、立て続けに2例の陽性患者が発生いたしましたので、この後、18時半でございますけれども、(北海道感染症危機管理対策)本部会議を開催いたしまして、今後の対応や患者の状況などの情報共有を図ることとしておりますので、その点についてもお知らせいたします。
私からは、以上であります。
記者からの質問
(日本経済新聞)
あらためて容体を確認したいのですけれども、重篤ではなく落ち着いているということで間違いないですか。
(知事)
そうですね。良好であると聞いていますので、普通に食事もされていて、お話もしっかりされているという状況であります。
(北海道新聞)
まず、今日の午前中、札幌市のほうが発表されました3例目の方が陽性だということが分かったのが、昨日の5時から6時ぐらいだというふうに聞いているのですけれども、これが知事の元に最初に耳に入ったのが、いつでしたでしょうか。
(知事)
道に対して情報をいただきましたのは、本日の朝一番、9時前ぐらいに情報をいただいたという形でございます。これについては、まず陽性が出てご本人に対してお話をしたり、また、さまざま状況について把握されて、その後にご連絡という形で札幌市のほうでお考えになられたようでありますけれども、結果として、朝一番でご連絡いただいたわけですが、陽性反応が出た時点で、ご連絡いただきたかったなと思っています。
(北海道新聞)
なぜ、札幌市はそのように遅れてしまったのかと今、若干ご説明されましたけれども、情報共有もすぐすべきだと当然思うわけですけれども、その辺はなんと説明しているのですか、今の説明の限りでしょうか。
(知事)
今申し上げたような内容で聞いております。
(保健福祉部長)
昨日の夕刻に、そういう情報を札幌市のほうで押さえていらっしゃったと。その上で、ご本人に告知するということ、さらには本人の症状を確認したら、1人で部屋にいらっしゃって、その中で基礎的な情報といいますか、そういうものを確認する作業をいたしましたと。そうした中で、次の日の朝に入院しようというような形で整理して、戻ってきたところ、深夜に及んできていたので、その情報につきまして朝8時45分ころになって、私のほうに直接お電話をいただきました。こういう経過であります。
(北海道新聞)
本来的には、何時ぐらいにお電話、連絡来るのが適切な対応だと。
(保健福祉部長)
何事があっても第一報ということもあるでしょうし、ただ、どういう人で、どのような症状なのかとかいうものなどの確認などが、一定程度されてから今までご報告がありました。札幌市からは、それが深夜に及んだ段階で、今やっても患者は安定している状況だし、市民の方などにも影響がないということもあった中で、朝一番で報告をするということにしたと聞いております。
(読売新聞)
4例目の方についてなのですけれども、職業が本人の希望で非公表となっていますが、これは本人が非公表を希望すれば、今後も全て非公表になるということなのでしょうか。
(知事)
いわゆる濃厚接触者を特定するに当たって、そういったことがなかなか困難な状況や、また職業上、多くの方々と接触されるような状況など、そういった部分と、個人情報を保護するという観点と、ご本人の意向などを総合的に勘案し、ケースごとに判断していくことになろうと思います。
(読売新聞)
先日の発表では自営業ということで、それ以上は言えないということだったのですけれども、自営業であったり会社員であれば、個人情報の保護という観点で言えば問題ないかと思うのですけれども、道としてはどう考えますか。
(知事)
今、調査を進めているところでございます。行動歴および濃厚接触者について、現在、調査しているわけでありますから、そういった状況も見えてきた中で、公表することが適切なのかどうかというのはご本人の意向ももちろんのことながら、総合的に判断していくことになると思います。
(読売新聞)
再度検討する余地はあるということですか。
(知事)
それは今後、調査の中でどういった行動歴、または濃厚接触者の状況があるかということをある程度しっかり把握するということが大事だと思いますので、記者会見につきましては、陽性反応が出ました、そのことを、今分かっている情報を、まずは記者の皆さん、マスコミの皆さんを通して道民の皆さんにお知らせするという観点でこの会見をさせていただいていますので、その後、情報などがまた分かってきた段階で、お知らせしていくということになると思います。
(読売新聞)
中国人観光客であったりとか、そういった方と触れ合う機会のある職業ではないということですかね。
(知事)
職業は、ご本人の希望から今の時点で非公表としている中で、このような形で皆さんにお知らせさせていただいています。今、お話しになった部分というのは、まさに行動歴や濃厚接触者のお話だと思いますので、その部分についてはしっかりと調査した上でお話をしていくということになろうと考えています。
(読売新聞)
別件で、今回4例目が出てそこで増えてきていると思うのですけれども、実際、今まで医療機関を通して、保健所にその報告、疑いがある人の報告であったりというのが、道にどれだけの数報告というのが来ているのでしょうか。
(知事)
検査依頼ということでですよね。今、手元に詳細な数字がございませんけれども、やはり報道が、かなり新型コロナウイルスに対してなされています。また、全道的にそういった意識が高くなる中において、今、海外渡航歴などがなく、感染経路が特定できない中で、国のほうも、発熱症状とかがあれば医師の指示の下、検査を行うということになって以降、やはり件数が非常に多くなってきておりますので、そういった意味では検査体制の充実を、これからしっかり進めていかなければいけないと思っています。
(読売新聞)
その数字ちょっと後ほどでもいいのですけど、教えていただくことは可能ですか。
(知事)
そこの数字は出していないです。
(HTB)
現状で渡島管内ということなのですが、例えば保健所がどこかということはこれは公にできないですか。
(知事)
渡島管内は道の保健所でございますから、渡島総合振興局内にあるのですね。保健所が。
(HTB)
あともう1点なのですが、これ濃厚接触者に関しては、現在調査されていると思うのですけれども、どのぐらい接触されている方がいるというのはまだ。
(知事)
そうです。まさに陽性反応が出て、本人に告知し、調査を行っているというところです。
(uhb)
今日午前中の札幌市長の会見で、市中感染という言葉を使って、ちょっとリスクが高まっているというようなニュアンスの話がありました。今の時点の知事の認識について教えてください。
(知事)
秋元市長の会見の中で、そういった市中感染の恐れがあるという状況の中で、政令指定都市の市長として会見に臨まれて、お話をされていたことは承知しています。
少なからず、今4例目という状況の中で、陽性反応が出ている方が増加している。こういったことについてしっかり受け止めなければならないと思っていますし、道民の皆さまにも繰り返しお願いしている、感染予防に関する、それぞれ皆さんに気を付けていただきたいせきエチケットや手洗いや、また、体調が優れないという状況であれば、不要なそういった多くの方が集まる場に行かれるだとか、そういったことにご注意いただく取り組みをぜひ続けていただきたいと思っています。
(uhb)
それと以前発表いただいたその2例目のほうで、行動歴等を調査されています。今現在の調査の状況については、どういうふうにお聞きになっているでしょうか。
(知事)
調査状況が皆さんにお知らせできる段階になったら、お知らせさせていただきたいと思います。濃厚接触者の人数などについて前回お知らせさせていただきましたので、そういったことも踏まえて、皆さんに情報提供させていただきたいと思います。
(uhb)
今、濃厚接触者の方に関しては調査中ということで、すでにウイルス検査等をしている方がいらっしゃるかどうかということはどうでしょうか。本件に関して。
(知事)
先ほど申し上げたように、行動歴や濃厚接触者について調査しているところでございますから、基本的には、濃厚接触者の中でそういった医師からの指示などもございますが、その中で検査を行う必要があるということであれば、積極的にそれを行っていくということです。
(朝日新聞)
先ほども話がありましたけれども、本日、札幌市のほうから発表がありました。感染法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)上では、都道府県が発表をするというような形になっているかと思います。それに基づいて、今まで道が発表してきた。今日は札幌市が発表した。3例目についてですね。ここにありますように、一応これ4例目の発表ということなので、3例目の発表が道からはないという理解になります。つまり、そのあたりの発表の方針っていうのは、今回変わったという理解でいいのでしょうか。
(知事)
当然、都道府県としての役割として、陽性反応が出た状況や新型コロナウイルスに関する情報を道民の皆さまにお伝えしていく、このことに変わりは全くございません。ただ、札幌市は人口が190万人を超える政令指定都市として、その内容について市民の皆さま、市中感染が疑われる中で発表していくということ自体は必要なこととして、市長ともお話をさせていただきました。ですから、市としても当然発表いたしますけれども、これはまたマスコミの皆さまとも、ご相談させていただかなければならないと思いますが、基本的にはわれわれとしても、数字などの状況についても札幌市と当然同じ情報を持っているわけですから、その部分をしっかりお伝えしていくということも必要ではないかと思っています。
どういった形で道民の皆さまや、本日お集まりの道政記者クラブの皆さんにお伝えしていくことが、最もロスが少なくて的確なのかということについては、早急に詰めたいと思います。
(保健福祉部長)
今、政令市の関係、保健所設置市の関係でございますが、保健所設置市として発表することもできます。元々ですね。ただ今回の案件については、最初、都道府県単位でお願いしますということで動いてきたものでありまして、政令市が自ら発表することも可能ではあります。
(朝日新聞)
あともう一つ。今日、札幌市の発表の中で、2例目の方について、これまで道が発表していなかった札幌市在住であるとか、あるいは札幌市衛生研究所のほうで結果が出たとか、そういう、要は、これまで道が発表されなかったことについて札幌市が独自の判断で発表されたと思います。そのことについてはどういうふうにお考えですか。
(知事)
今回、市中感染が疑われるという状況の中において、新たに陽性反応が出た部分について発表された中で、すでに報道などでも、札幌市内の病院で入院されている状況などについては、札幌市としてお答えになられていました。ですから、そういった中で、今回会見の中でもその認識を再度お話されたのだと認識しています。
(朝日新聞)
3例目についてはそれで構わないのですけれども、2例目については道の発表と札幌市の発表とが、要はダブルスタンダードのような感じになってしまっていると思うのですけれども、その点はいかがですか。
(知事)
ダブルスタンダードといいますか、札幌市として、2例目についてもお問い合わせがあった場合については、札幌市であるということについてお答えをされていました。ですから、そこの部分については先ほど部長からもお話がございましたけれども、今回の札幌市長の会見の前に私も電話でやりとりし、札幌市として、保健所設置市として、190万人を超える政令指定都市として、そういった対応をさせていただくということですから、そこをしっかり広域自治体として補完することが出てきますので、また都道府県単位での発表をしていかなければならないところもあります。ですから、そういった部分についてはしっかり整理をして、道民の皆さま、札幌市民の皆さまの不安解消に向けて、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
(NHK)
ちょっと何点か伺います。今回のこの渡島管内の件ですけれども、これ市中感染という認識はありますか。
(知事)
いや、その恐れがあるということかと思いますので、今後さらに行動歴や濃厚接触者などの状況を見た中で、そういったことが疑われている状況についての情報を整理した上で、判断するべきことかと思いますので、今の時点では、札幌市長がおっしゃっている範囲を出るものではないと考えます。
(NHK)
あと、今日の3例目の件に関してなのですけれども、記者クラブの総意として、幹事社であるNHKが代表して質問させていただきます。
午前中、保健福祉部長がなんら前触れもなく記者クラブにいらっしゃいまして、一報をレク(レクチャー)といいますかおっしゃられたのですけれども、その時に、やはり各社そろっていない状況で3人目の感染者が出たと、そういうことを言うということはどういうことなのでしょうかということと、それにはですね、部長は知事の指示を受けて、副知事からの指示だというふうに私どもは把握してるのですけれどいかがでしょうか。
(知事)
われわれとして、冒頭のご質問にございましたけれども、札幌市がさまざまな経過の中で、朝一番でのご連絡をいただきました。また会見の、その札幌市での開催状況について、確か私の記憶だと1時間前ぐらいですか、札幌市が。
(保健福祉部長)
そうです。
(知事)
ご連絡を市政クラブにされたという状況であったかと思います。私のほうから、副知事からも相談がありましたので、道政記者クラブにまずすぐにご連絡をすべきであるということを指示いたしまして、結果としてそのような形になってしまいましたけれども、今後、先程ご質問の中でもお答えをいたしましたが、道政記者クラブの皆さま、そして市政記者クラブ、それぞれ記者の方がいらっしゃいます。そういった中で、人員も限られていらっしゃいますので、ロスがない形、または道民の方、市民の方にいかにしてしっかり情報をお届けできるかという観点で、今後その点について改めていきたいと思います。
(NHK)
本当に3分の1ぐらいの社しかいなく3例目が発表されて、とても乱暴な対応だったと思います。これについては、記者クラブとしては反省を促したいと思いますが、その点いかがでしょうか。
(知事)
今、お話をしたことに尽きると思いますけれども、これからどういった形でこの発表をされていくのかということに対して、記者クラブの中で不安な部分があるかと思いますので、しっかり適切に記者クラブに対してお話をしていくことを、これから行っていきたいと思います。
(NHK)
あともう一つ。これとはまた別にちょっと、渡島の4例目の件は知事の認識としては市中感染というそういう認識はありますか。
(知事)
渡島の事例ですよね。渡島管内での発生でありまして、まだ行動歴などの詳細が調査中でございますから、明確にこの場面で感染が疑われるということも明らかになっておりませんので、その点については現在、どういったことが想定されるということは差し控えたいと考えます。
(NHK)
差し控えたいというのは、まだ判断してないということですか。
(知事)
まだ情報が集まっていませんので、まずは情報をしっかり集めて、さまざまなそういった情報を正確に把握した中で判断していくことだろうと思います。
(NHK)
今、見極めている最中ということですね。
(知事)
そうですね。調査中ということです。
(朝日新聞)
何点かあるのですが、本日、秋元市長は会見のときに、道内のくくりについて、発表についてですね、札幌のことは札幌市でやると。それ以外のものは道にやってもらうと。そういう道の中の話を札幌市長が話をしたのですけれども、それについては知事はどういうご意見がございますでしょうか。
(知事)
議事録というか、前後の文脈があって、私と電話で連絡をして、私のほうからお話をしています。札幌市の考え方をお伺いしました。保健所設置市、政令市として、そういった形で対応するということでございましたので、他の保健所設置市の状況もございますから、現時点において、他の保健所設置市においては現行の対応を変えるという予定はないという状況であるので、そのことについて市長に私のほうからお話をしました。ですから、そのようなことを踏まえてお話しになったのだと思います。
(朝日新聞)
普通、道内の話をするときは、知事が最初にお話をするのが筋だと思うのですけれども、そういったお考えはございませんか。
(知事)
ご質問を受ける形で多分お話しになったのではないかと思いますので、また私と連絡を取ってそのような扱いについてお話をしたということもお話しになった上で、市長はコメントされていると私は認識しています。
(朝日新聞)
あの3例目、今回の昨日から今日にかけての連絡についてなのですけれども、市とのやりとりなのですけれども、昨日陽性が分かった段階でお知らせをもらえなかった、市からもらえなかったということですけれども、それについて札幌市のほうに抗議とかそういうお話をされましたか。
(知事)
もっと早く連絡がほしかったというやりとりは、率直に言えばさせていただきました。ただ、今大事なことは、新型コロナウイルスの感染拡大を何としてでも防いでいこう。道民の皆さまの命、健康をしっかり守っていく観点から力を合わせて取り組んでいかなければならないというところでございますので、反省すべきところは反省し、またしっかり連携して、道民の皆さま、札幌市民の皆さまの不安解消に取り組んでいくことが何よりも重要だと思いますので、そのような考え方の中で連携を取っていきたいと思います。
(朝日新聞)
札幌市には反省を促したのですか。
(知事)
反省を促すといいますか、連絡をもっと早くいただきたかったということについては、私から申し上げたのではないのですけれども、担当同士でお話をさせていただいてはおります。
ただ、とにかくやるべきことをしっかりやっていかなければならないと思いますので、そのようにしていきたいと。
(朝日新聞)
4例目の件なのですけれども、札幌市は、今回お話聞くと容体も安定していると、お話もできるということで、要は市中感染を、情報やりとりできるからですね、市中感染を疑ったので市が積極的に公表したという論理で言っているのですけれども、今回の方というのはやりとりできるわけですよね、4例目の人。できるけれども、まだ市中感染を疑っているということでよろしいですか。
(知事)
先ほどから繰り返し申し上げているのですが、今、行動歴だとか濃厚接触者については調査中であります。陽性反応が出て直ちにまずは皆さんにお知らせする、全てがこの時点では明らかになって、皆さんにお知らせできれば、それは確かに一番良いということは私も分かっているのですが、まずは情報が分かった時点でこの会見を開いてお伝えをするということに力点を置いて、このような形でさせていただいていますので、また状況が分かり次第、皆さんにお伝えしたいということでご理解いただきたいと。
(朝日新聞)
あと1点すみません、今日2例目と3例目の方は札幌市在住の方というのは分かったのですけれども、4例目については渡島管内の方ということで、市町村名が分からないということなのですが、これについては今後もこういう形になるのでしょうか。例えば札幌市の場合は札幌市在住が分かる、道が発表する場合は市町村名も全く分からないと、そういう形で進むのでしょうか。
(知事)
はい。基本的にはそのような運用をさせていただきたいと考えております。ただ今後、どういった状況でこの新型コロナウイルスの取り扱いについて変更になっていくかも分かりません。これは厚生労働省の動きもしっかり注視していかなければならないと思いますし、また北海道の特徴の中で、そういったことを積極的に市町村と協議しながら明らかにしていくべきだということもあるかもしれません。
ただ、今の時点では、それぞれの振興局の単位で発表させていただくということで、以前お話をさせていただいた考えについて変更はございません。
(朝日新聞)
例えば上川、旭川とかですね、函館なんかは数十万の都市ですよね、札幌とまではいかないけれども、大都市であることに変わりはないのですが、そこでもやっぱり上川とか渡島とか、そういう言い方で発表するということですか。
(知事)
先ほどご質問いただいた中でもお答えをしていますけれども、他の保健所設置市についての取り扱いは、現状変更がないということですから、そこの部分とイコールの話かなと思いますので、そのような変更を今予定はしていません。
(北海道新聞)
札幌市の対応についてなのですけれども、札幌市は昨日の夜というか6時、7時ぐらいには確認していたと思うのですが、それから18時間ぐらいたって今日の12時に発表ということになりました。道は確認してから数時間後には発表していることになるのですけれども、こうした札幌市の情報提供のあり方についてどのようにお考えでしょうか。
(知事)
先ほどご質問を何件かいただいた部分と重なると思うのですが、陽性反応が出た時点において共有をさせていただきたかったというのは率直にあります。ただ、さまざま本人への確認、陽性反応が出ましたというお話であったり、深夜まで作業が及んだ中で、朝一番で連絡しようというお考えだったようであります。それをお聞きした上でも、できれば分かった時点で教えてほしかったということはお話をしました。この部分をしっかり互いに認識を共有して、いち早く皆さんにまずは状況をお伝えするというのがこれまでのスタンスでございますから、その点について共有、認識を同じくして、取り組んでいくことが必要だと思います。
(北海道新聞)
道に対してはそうだと思うのですけれども、道民に対してはさらに遅れているわけです。今日9時が道に連絡で12時が道民への説明ということなのですけれども、この時間もまた結構かかってるのですね。これについて道民への説明についていかがお考えでしょうか。
札幌市の対応。
(知事)
札幌市民の皆さま、道民の皆さまが新型コロナウイルスの陽性反応が出る、いわゆる患者が道内で発生することに対して、大きな関心を持って見つめているわけでありますから、記者の皆さん、マスコミの皆さんを通してになりますけれども、いち早く皆さんに分かる範囲の状況をお伝えしていく、そういった視点で今後もしっかりやっていきたいと思いますので、今回の点、反省すべきは反省し、札幌市ともしっかり協議して臨んでいきたいと思います。
(読売新聞)
これまでのお話の中でも出てきてはいるのですが、秋元市長とお話をされたということで、お電話かなと思うのですけれども、どういうタイミングで、どういう内容のお話をされたか、概略をお願いします。
(知事)
まず事務的に調整させていただいた中で、やはり市長としっかりお話をさせていただきたいということで、朝10時ぐらいだったですかね、ご連絡させていただいて、さまざま市長も対応されていて、その時に電話がつながらなかったのですが、折り返しご連絡を、10時台だったと思うのですが、10時50分ぐらいですかね、ご連絡が取れまして、その中で先ほど申し上げたような今後の対応についてお話をさせていただいて、また他の保健所設置市に対する現状での変更がないことなどについてもお話をさせていただいたところです。
(読売新聞)
それともう1点、今回の4例目の方ですが、本人が非公表を希望している理由はなんとおっしゃっているのですか。
(保健福祉部長)
公表することにおいて、特定される恐れがあるので、非公表としていただきたいというのが本人のご意向でございます。
(読売新聞)
珍しいご職業とかそういうことなのですかね。
(保健福祉部長)
その点については、申し上げることは差し控えたいと思いますが、そういうご意向でございます。
この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責:広報広聴課)