知事定例記者会見
- 日時/令和4年4月27日(水)16:30~17:01
- 場所/記者会見室
- 記者数/14名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
- 知床沖における観光船の捜索救助について
- 新型コロナウイルス感染症対策について
記者からの質問
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- 知床沖における観光船の捜索救助について(1)
- 知床沖における観光船の捜索救助について(2)
- 知床沖における観光船の捜索救助について(3)
- 江差高等看護学院について
- 北方四島交流等事業について
- 泊発電所及び高レベル放射性廃棄物の最終処分について
知事からの話題
知床沖における観光船の捜索救助について
定例の記者会見を始めさせていただきます。私から二点お話させていただきます。
一点目でございますが、4月23日午後、知床沖において観光船の海難事故が発生し、関係機関の皆さまによる懸命な捜索が行われているものの、数日経過した現在でも、乗船者全員の救助に至っていない状況にあります。一刻も早い救助に向け、全力を尽くしてまいります。また、これまでに発見された方々は、誠に残念ながら全員の死亡が確認されています。私といたしましても、大変心を痛めているところでございます。亡くなられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の方々に心からお悔やみを申し上げます。
道では、国土交通省を中心とした現地合同対策本部に参加し、海上保安本部、自衛隊、道警などとともに、人命最優先で、防災ヘリや漁業取締船により安否不明者の方々の捜索、救助にあたっております。引き続き全力で取り組んでまいります。また現地合同対策本部に職員を派遣し、関係機関と連携して、ご家族の方々の現地での活動などのサポートにあたっております。加えて、今回の事故を受けまして、これからの大型連休を迎えるにあたり、二度とこのような悲惨な事故が繰り返されることのないよう、一昨日、道では、道内の交通事業者や観光事業者の皆さまに対し、文書で安全・安心な輸送の確保や観光推進に係る対策について要請したところでございます。
こうした中、明日、道の災害対策連絡本部長でもあります私自身も現地に赴き、現地合同対策本部が毎日開催しておりますご家族に対する説明会に同席させていただき、直接お話をお聞きいたしますほか、現地合同対策本部の関係機関の皆さまや、捜索救助活動にご協力いただいております地元の漁協などを訪問させていただき、お礼を申し上げたいと考えております。
また、現地合同対策本部で指揮をとられております中山国土交通副大臣にお会いいたしまして、捜索救助活動やご家族の方々に寄り添った対応の継続はもとより、今回の原因の早急な究明、再発防止に向けた事業者などへの指導などについて要請させていただきたいと考えております。
なお、現地の報道について皆さまへのお願いでございます。現在、捜索に懸命にあたっているところでございます。また、ご家族の皆さまも不安な中で、心身ともに疲弊している状況にございます。マスコミの皆さまにおかれましても、こうした状況を踏まえて、節度ある報道についてご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策について
二点目でございます。新型コロナウイルス感染症についてであります。
本日、新型コロナウイルスに感染され、お二人の方がお亡くなりになったことが確認されました。お亡くなりになった方々に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。
本道においては、春の感染拡大防止に向け、基本的な感染防止行動や飲食の場面における対策の徹底などの三つの行動を、道民の皆さまにお願いしているところであります。現在の道内の人口10万人当たりの新規感染者数でございますが、352.9人となっております。前週比で1.12倍となっているところであります。また、病床の使用率につきましては、15.7パーセントとなっておりまして、直近1週間では、ほぼ横ばいで推移しているという状況にあります。新規感染者数の年代別割合でありますが、30代以下が全体の7割を超えているという状況にあります。引き続き、若い世代の方々が感染の中心になっています。特に10代以下の感染が拡大しているという特徴もございます。北海道の状況を全国順位で見ていきたいと思います。新規感染者数につきましては、全国で3番目という状況になっています。前回が5番目で、(今回は)上から数えて3番目という人口10万人あたりの感染状況ですので、厳しい状況にございます。一方で病床の使用率につきましては、前回は41番目でしたけれども、今回については42番目ということで、病床の使用率自体は全国の中でも下から数えたほうが早いという状況になっています。全国的に見ても、北海道が低い状況になっています。ですので、新規感染者数については全国の中でも高い状況にある一方で、病床の使用率については全国の中でも低い状況にあるという状況に現時点ではありますけれども、やはり病床の負荷を高めないためにも、感染の急拡大を抑えていくことが重要になります。
感染力がより強いBA.2系統でありますけれども、これまで検出数、検出率が増加しております。BA.2系統への置き換わりの状況は22パーセントから48パーセント。札幌市においては直近で公表したものが7割を超えているという状況になっています。置き換わりが進んでいる状況に対する警戒感を高めていく必要があります。
本道では昨年のゴールデンウィーク、7月の4連休といった長期の休暇の後に感染が拡大したという経験があります。これ(モニター)が(昨年の)ゴールデンウィークと7月の4連休ですけれども、その後に感染が拡大したという経験があります。ですので、ゴールデンウィークといった連休がございますので、どうしても人の移動、そして活動が活発になるという時期になります。道民の皆さまお一人お一人による感染防止対策の行動の徹底が大切になってきます。
こうしたことから、現在お願いしております三つの行動の中で、ゴールデンウィークに特に実践していただきたい、お願いしたい行動についてご説明させていただきます。まず、普段からの基本的な感染防止行動の徹底であります。帰省や旅行中においては、できる限り、混雑しない時間、場所を選んでいただきたいと思います。普段会わない方と接する際には、特に行動に注意していただくようお願いいたします。また、10代以下の感染が広がっていることを踏まえまして、お休みの期間中、ご家庭ではお子さまの検温など、体調の管理を徹底していただくようお願いいたします。
そして二つ目は、飲食の場面での行動です。道内でも桜の開花が始まりました。お花見の季節を迎えております。屋外での飲食においても、短時間、深酒をしない、大声を出さない、会話のときにはマスクを着用しましょうということについて、皆さんにご協力をお願いいたします。
そして三つ目は、感染に不安を感じるなどの場合ですけれども、検査を希望される方におきましては、出発の前に、検査を受けていただくことをお願いします。ただし、休日は事業所がお休みという場合もありますので、事前にご確認していただいて、検査を受けていただくということをご検討いただきたいと思います。札幌駅や大通駅のほか、新千歳、旭川、函館の各空港においては、ゴールデンウィーク中も営業しております。こうした交通の拠点においては、今回、国とも連携いたしまして、構内等でポスターの掲示やアナウンスを行う予定であります。道のホームページなどでも掲載しておりますので、検査をぜひご利用いただきたいと思います。
ゴールデンウィークはお休みが続いて、体調管理がしやすい時期でもあります。道民の皆さまには、こうした時期をご活用いただいて、ワクチン接種の検討をぜひお願いいたします。特に若い世代の方々については、他の世代に比べまして、3回目の接種率が低いという状況にあります。これは接種券が今まで届いていなかったということもあるのですけれども、こういった皆さまには積極的に接種の検討をお願いいたします。道では、ワクチン接種の加速に向けまして、さまざまな関係者の皆さまのご協力の下で、各種媒体での広報を展開してまいります。若い世代の方々に届くように、例えば映画館では上映前にメッセージ動画を放映いたします。また、Web広告を掲載させていただくなど、多くの皆さまに新たな媒体での広報を展開してまいります。皆さまにはこういったものをきっかけとしながら、接種を検討していただきたいと思います。
道のワクチン接種センターでありますが、5月2日、3日、6日の3日間を除きまして、ゴールデンウィーク期間中も接種を実施しています。個人の申し込みのほか、企業、大学などで10人以上の皆さま、任意のグループで団体接種の予約も受け付けています。こちらはホームページにも記載しておりますので、ご確認の上でこちらの活用もぜひお願いいたします。
最後になりますけれども、ゴールデンウィークを安心して、楽しく過ごしていただくためにも、そして今後の感染の急拡大を抑えていくためにも、週末からの過ごし方が重要になります。「普段から」、「飲食では」、「感染に不安を感じるとき」、こういった三つの行動を皆さまには思い返していただいて、道民の皆さまお一人お一人、感染しない、感染させないという思いで行動実践をいただくように、あらためて皆さまにご理解、ご協力をお願い申し上げます。
私からは以上です。
記者からの質問
(北海道新聞)
コロナ対策のことでお伺いするのですけれども、本日決定した大型連休中の対策なのですが、本日の新規感染者数が3000人を超えて増加傾向が続いています。人の往来や会食の機会が増える大型連休ですけれども、特別の行動制限には踏み込まずですね、基本的な対策を引き続き求めるというお話でした。昨年は同時期ですね、札幌市では例えば飲食店の時短要請があったりですとか、道立施設の休業など強い措置も目立ったのですけれども、あらためて先ほど説明はありましたけれども、病床使用率なども含めてですね、今回の対策の判断に至った考え方をあらためて教えていただきたいと思います。
(知事)
新規感染者数は全国の中でも高い状況にあります。ただ一方で、病床の使用率につきましては、先ほど申し上げたように全国の中でも低い使用に、なんとか抑えられているという状況があります。これは医療従事者の皆さまをはじめ、病床確保にご協力いただいている皆さまのおかげでございます。本当に感謝しております。
急激な(感染)拡大を抑えていくことは重要であると考えています。一方で、今、まん延防止等重点措置などの要請や、その実施が必要な段階ではないと考えています。新規感染者数も非常に重要なのですけれども、やはり病床が逼迫しているかどうかということも、より重要になります。ですから、そういった状況にはないと思っています。
ただ、ゴールデンウィーク期間中は、どうしても人の移動ですとか、活動が活発になってきますので、この三つの行動をお願いします。それと特にお願いしたいこととして、旅行や帰省などが行われますので、移動の際は混雑しているところを避けていただきたい。また、北海道も桜の開花ということもあります。お花見などの飲食の場面でも、会話が中心になるときにマスクの着用もお願いしたいと思っています。
それと無料検査が実施されますので、不安を感じるという方については検査を受けていただく。また、ワクチンの3回目の接種も、ゴールデンウィークの期間中にぜひ検討し、そして接種会場なども活用していただきたいということを呼び掛けながら、引き続き感染状況につきましても、慎重にモニタリングしながら、感染拡大防止に向けて取り組んでいきたいと考えています。
(北海道新聞)
知床のほうだったのですけれども、先ほど知事からもお話があったように、明日現地に行かれるということなのですけれども、大きな事故があった場合にたぶん二つ考え方があって、現地で捜索がまだ続いているような状況ということもあって、トップとして一旦状況を見極めるという選択と、一方で、早く現地に駆けつけていろいろな慰労であったりですとか、直接、関係者の方とお話をする機会を持ちたいという、二つの考え方があると思うのですけれども、知事は今回、できるだけ早くということなのかと思うのですが、その強い思いというか、思い入れがあってのご判断かちょっと念のため確認させてください。
(知事)
そうですね、発生以来、私個人としては、できるだけ早く訪問をという気持ちはもちろん強くある一方で、今ご質問にありましたけれども、人命救助が最優先の中で、多くの関係者の皆さんが取り組みを進めているときに、私個人のそういう思いはあるとしても、ご家族の事情や、現地対策本部における状況も踏まえた中で、適切に訪問時期を判断すべきだろうと考えてきたところです。その中で、今も調整中なのですけれども、ご家族の皆さまなどにお話をお伺いできるといった現地の状況なども踏まえた中で、明日、お伺いさせていただきたいと思っています。
本当に多くの方々にご協力いただいていますので、そういった皆さまに対する感謝の思いも、直接お伝えしたいと思っていますし、ご家族の皆さまにも、道としても引き続き全力で取り組んでいく旨や、また、ご家族の皆さんの不安の声といったものを、しっかり私としても受け止めながら、その役割を果たしていきたいと思っています。
(NHK)
関連して知床の事故の件なのですけれども、今回の事故でまだいろいろ検証が必要かとは思うのですけれども、今回の件を受けて観光船事業、北海道でもかなりいろいろあると思うのですけれど、そこら辺のルールの見直しだとか、検証だとかそういうことについては知事はどうお考えでしょうか。
(知事)
これはまず、原因の早急な究明が求められると思っています。何よりも人命救助が最優先という状況の中で、取り組んでいくことが大事ですし、まだ捜索活動が続いていますので、そこを関係者とも全力で取り組んでいくことはもちろんいたしまして、なぜこのような事態になってしまったのかということを、しっかり原因究明していくことが重要だと思っています。その上で、制度ですとか、さまざまなところに対して、さらに強化すべきことがないのか、岸田総理も国土交通省に対して検討を指示したという状況もございます。
道としても、知床は世界自然遺産ということで、多くの皆さまに今までもお越しいただいている、素晴らしい地域でございます。ですので、安心・安全の中で、多くの方に楽しんでいただく上で、今回の検証、そして国の検討状況を注視しながら、取り組みを進めていく必要があると考えています。
(NHK)
関連でなのですけれども、知床のほうで観光事業者さんがゴールデンウィーク中は自粛されるとかという話も出ていまして、道内の観光業への影響という面ではどうお考えでしょうか。
(知事)
この点についても明日お伺いする中で、観光関連の皆さまからもお話が聞けたらありがたいと思っているところです。一部事業者の方の声として、キャンセルなどが入っているという声も寄せられています。本道において安心して観光を楽しんでいただく、このことをしっかり多くの方に知っていただく上でも、今回の原因をしっかり究明していく、そして、再発防止を図っていくことは極めて重要だと思っておりますので、道としての役割を果たしていきたいと思います。
(朝日新聞)
先ほど知床の件で知事からも、家族の活動のサポートに全力を尽くしたいというお話がありましたけれども、こうした大きな災害級の事故になりますと、やはり被害に遭われた方というのは、道内だけではなく全国にまたがっているというような状況になっているわけですけれども、そうなるとやはりいろいろな都道府県にまたがるわけですから、こうしたご家族への対応というのは、今は一管(第一管区海上保安本部)とか、町(斜里町)のほうでやられていますけれども、もう少し道として主体的にやるべきではないかなというふうに思うのですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
(知事)
今、現地対策本部で、それぞれのご家族に対して、道警の協力をいただいて、お一人お一人に担当を決めた中で、寄り添って対応しているところです。また、現地に駆けつけられたご家族の方々へのフォローをはじめとして、ご家族の方々への支援は道、町(斜里町)、そして関係者の方と行っているところであります。さまざま役割がそれぞれあると思っていますので、道として果たすべき役割をしっかり果たしていくことが大事だと思っていますので、実際もう多く入られていますけれども、他県からお越しの方々のフォローも引き続き、万全を期していきたいと考えています。
(STV)
江差高等看護学院のパワハラ問題について二点質問があるのですけれども、まず一点目が、この問題で中心的人物というふうに指摘をされていました副学院長が被害者への謝罪に回っているという部分で、一連の問題について道としては総括というのはしているのでしょうか。
(知事)
謝罪の点につきましては、この記者会見や皆さまへの説明の中でもお話させていただきましたけれども、謝罪をしたいという思いがある中で、それぞれ被害に遭われた方と調整して、そういった機会を設けていただいているということがあります。今ご質問のあった方以外についても、そういった取り組みをさせていただいているところです。
道では、第三者委員会によります調査結果を踏まえて、ハラスメントが確認された教員の懲戒処分を行ったところです。一部教員については、学生の皆さまへの影響に鑑みて、人事異動を行ったところです。学生や保護者の皆さまの意向もお伺いしながら、謝罪、そして損害賠償に向けた話し合いを今、進めているところでございます。
これまでも、事務を担当する副学院長を配置しまして、内部牽制体制を強化し、また、これまでの担当部の対応に問題が見られたということがありますので、ハラスメント発生時の情報共有や対応のあり方をルール化するなど、取り組みを進めております。
道立高看(道立高等看護学院)全体の問題であると考えておりますので、学生の皆さまが安心して学べる場になるように、必要な対策を講じているところでございます。
(STV)
続いて二点目ですが、パワハラの原因なのですけれども、看護師資格の合格率を高めることを目的に、例えば成績の悪い学生ですとか、留年とか退学を促すためだったのではないかという部分もあるのかもしれませんが、いかがでしょうか。
(知事)
第三者委員会で調査したわけですけれども、その調査書では、学生に対する前時代的な厳しい教育感を持つ教員が複数いたということ、教員のハラスメントや人権侵害に対する意識が乏しいこと、そして学院長としての責任意識が希薄で、事実上の決定権が副学院長となっており、学院の組織体制にも問題があるといったことなどが、ハラスメントの原因であるという指摘をされております。
一方で、ご指摘のありましたような、成績の良くない学生の留年、退学を意図的に促すといった事実は、確認されていないというところであります。
(北海道新聞)
北方四島ビザなし渡航について伺います。政府は昨日、今年の北方四島ビザなし渡航について、墓参を含めて当面見送ると発表しました。ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けたものですけれども、コロナ禍もあって、元島民による渡航が実現していない状況が長期化していて、今後もさらに続くことになります。知事の受け止めをお願いします。
(知事)
北方墓参を含む四島との交流等事業については、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、2年続けて見送られてきたところであります。今年こそと思っていた矢先に、ロシアのウクライナ侵略によりまして、元島民の皆さまが心待ちにしてきた北方墓参を含む、すべての事業の実施を当面の間、見送らざるを得なくなったことは、まさに痛恨の極みであると考えています。
私としては、元島民の皆さまのふるさとである四島への思いに何とか応えたいという気持ちは、全く変わっておりません。速やかに国に対して、四島交流等事業に関する決定を踏まえ、要望を行いたいと考えています。また、これまで上空慰霊ですとか、洋上慰霊ですとか、元島民の皆さまの声を聞いた中で、実施してきた経過もございますので、こういった慰霊の事業などを検討して、国や関係団体の皆さまとも相談の上で、少しでも元島民の皆さまに寄り添うことができるように、検討していきたいと考えています。
(北海道新聞)
泊原発と核ごみ(高レベル放射性廃棄物)についてお伺いしたいと思います。知事は以前、再稼働について、その是非を明確にしておりませんでしたが、反対に核ごみの受け入れは拒否する考えを示しています。核ごみの受け入れを拒否するのであれば、核ごみを生み出す原発の再稼働も拒否すべきという考え方もあるのかと思うのですけれども、その辺りの知事のお考えをお伺いいたします。
(知事)
それはさまざまな考えがあるのではないかと思っておりますけれども、それぞれがそれぞれ、内容、背景、さまざまなものが、私は違っていると思います。
原子力発電については、これも繰り返し申し上げておりますが、電力は暮らしと経済の基盤であります。安全性確保を前提に、安定供給、経済効率性、環境への適合を基本的な視点として、社会経済の変化にも柔軟に対応できるように、多様な構成とすることが重要だと考えています。泊発電所については、規制委員会における厳正な審査が継続中です。予断をもって申し上げる状況にはないと考えています。
また、文献調査、概要調査については、道の条例がございます。そういった状況の中で私としては現時点で、文献調査から概要調査に移るという場合については、法律上、都道府県知事の意見が申し上げられる機会がありますので、反対の意見を申し上げていきたいと考えています。
この文章については、読みやすいよう、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理し作成しています。(文責:広報広聴課)