新たな食の北海道ブランドづくりを進めています。
アフターコロナを見すえ、食の付加価値の向上を目指す取り組みを紹介します。
北海道の酒アワード2021の開催
道では、道産日本酒・道産酒米のブランド力や認知度の向上に加え、コロナ禍で落ち込んでいる需要の喚起を図ることを目的として「北海道の酒アワード2021」を初開催しました。
対象は、北海道の米を使って製造され、市販されている日本酒。道内外の酒蔵から出品された18種の日本酒を一般消費者など総勢約580人が試飲審査し、グランプリをはじめとする受賞酒が決まりました。
今後も、道産日本酒と道産酒米の付加価値向上のための取り組みを進めます。
(写真)北海道の酒アワードの表彰式
【問い合わせ先】農政部農産振興課 電話番号011-204-5435
ワイン産地・北海道のブランド力向上
北海道は近年、国内外から注目されるワイン産地として急成長を続け、道内には53カ所のワイナリーが集積しています(2021年11月末現在)。また、海外のワインコンクールで受賞を重ねるなど、世界での道産ワインの評価は着実に高まっています。
こうした道産ワインのブランド力向上を目的に、道が2015年から取り組んでいるのが「北海道ワインアカデミー」です。道内で栽培や醸造に携わる人材を対象にした専門的な講座を開講しています。
このほか、道産ワインの消費拡大を図るため、道内外で百貨店などと連携したワインプロモーションなどを進めています。
(写真)北海道どさんこプラザ羽田空港店でのプロモーション
【問い合わせ先】経済部食産業振興課 電話番号011-204-5138
ワイン造りの学びを生かし、地域に貢献するワイナリー経営を目指します。
ニセコワイナリー 代表 本間 泰則(ほんま やすのり)さん(ニセコ町)
2015年、道が主催する北海道ワインアカデミーに1期生として参加しました。第二の人生の夢を実現するべく、ワイナリー開設の準備をすでに進めていた私にとって、最良のタイミングでの受講でした。
学びの内容は幅広く、経営やマーケティング、市場分析など、ワイナリー経営には必須の科目ばかりでした。また、さまざまな恩師との出会いによって探求心を刺激され、その後、より高度な製造技術を習得する機会にも恵まれました。
そのおかげで2016年、受講生第1号となるワイナリー免許を取得。現在は、有機認証を受けた自園の3つの畑で育てたブドウを原料として、オーガニックスパークリングワインを製造しています。
私が目指しているのは、ニセコのすばらしい自然環境とユニークな市場特性を生かした持続可能な農業モデルです。世界に通用する品質を求めて研鑽を続け、若い人たちをバックアップしながら、地域経済に貢献するワイナリー経営を進めていきたいと考えています。
(写真)羊蹄山を望むニセコワイナリーのブドウ畑
和牛オリンピックの開催が決定
全国の和牛生産者が丹精を込めて生産した和牛の肉質や生産技術を競う5年に1度の「和牛オリンピック」(全国和牛能力共進会)が、2027年に北海道で初めて開催されます。
北海道が生産量、肉質ともに日本を代表する和牛の産地となるよう、生産拡大や改良の推進、ブランド化などに、全道一丸となって取り組みを進め、本道で開催される和牛オリンピックでの上位入賞を目指します。
(写真)第11回全国和牛能力共進会(2017年開催/宮城県)
【問い合わせ先】農政部畜産振興課 電話番号011-204-5439