視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」12月号
【もくじ】
1 震災からの復旧・復興
2 特集:さあ、一緒に!スポーツ王国北海道
3 こんにちは!赤れんが
4 みんなの防災ガイド
5 こちら道議会
知事から読者の皆さんへのメッセージです。
9月の胆振東部地震では、多くの道民の尊い命が失われました。改めて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
道では、被災地域の皆さまが一日も早く元の生活を取り戻すことができるよう、そして、大きな影響を受けた経済を力強く活性化させるため、総力を挙げて取り組んでまいります。
北海道が本来の活気ある姿を取り戻し、さらに発展していけるよう、道民の皆さまの力をあわせ、この震災を乗り越えてまいりましょう。 北海道知事 高橋はるみ
1 震災からの復旧・復興
北海道が一丸となって復旧・復興に全力で取り組んでいます!
〜北海道の元気を、道内外そして世界に向けて〜
(1)一日も早い復旧・復興を目指します
官民連携による力強い復興対策を進めています
道では、風評被害の払拭や迅速な経済復興などを目指し、経済・産業団体、企業、金融機関などとの連携による「緊急経済対策官民連携協議会」を設置。
「元気です北海道キャンペーン」を中心に、さまざまな取り組みを行っています。
(2)全国へ、海外へ、元気な北海道を発信しています
より多くの方々に北海道を訪れていただき道内観光を盛り上げようと、「北海道ふっこう割」やSNS※による情報発信、海外でのプロモーション活動などを積極的に行っています。
※SNS/フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどの総称。
■「北海道ふっこう割」で誘客を
「北海道ふっこう割」を利用し、国内外から多くの観光客が道内各地を訪れています。
■道内外や海外へ積極的な発信
ホームページやSNSなどを使った情報発信で、北海道のいまの姿を届けています。
■国内外でプロモーションなどを実施
海外や全国各地でプロモーションやイベントを実施し、観光客を呼び込んでいます。
■中小企業をバックアップ
震災で事業活動に支障が出ている中小企業に対し、経営や金融に関する特別相談窓口を設置しています。
(3)みんなで北海道の元気な姿を発信しよう
食や風景など北海道の魅力を写真で撮影。ハッシュタグ「元気です北海道」を付けてSNSで投稿してください。皆さん一人一人が応援団です。
元気です北海道 SNS 検索
(4)被災地域と一体となって、迅速な復旧・復興を推進しています
道では、災害発生直後から現地に職員を派遣し、避難所運営支援などの応急対策に当たるとともに、地域の声をしっかりと取り入れながら、市町村と一体となった復旧・復興に取り組んでいます。
(5)被災された方の住まいの確保に取り組んでいます
厚真町、安平町、むかわ町において、10月末までに1期工事分として、130戸の建設型応急仮設住宅が完成しました。
今後とも、被災された方々の視点に立ち、さまざまな面から住まいの確保に取り組みます。
(6)義援金の受付を行っています
お預かりした義援金は、全額を被災された方々へお届けします。
【受付期間】 平成31年3月31日まで
【受付口座】
●口座名 北海道災害義援金募集委員会 会長 伊藤 義郎(ホッカイドウサイガイギエンキンボシュウイインカイ カイチョウ イトウ ヨシロウ)
●北洋銀行 札幌南支店 普通預金 4627670
●北海道銀行 本店営業部 普通預金 3286280
●北海道信用金庫 本店営業部 普通預金 4345190
▶道庁地域福祉課 電話(011)204-5267
※「災害見舞金」については、道庁危機対策課のホームページをご覧ください。
北海道 災害見舞金 検索
(7)ふるさと納税の代理受付実施中
道では、被災地へのふるさと納税の代理受付を行っています。詳しくは道庁地域政策課のホームページをご覧ください。
北海道庁 ふるさと納税 検索
(8)地震から、身を守るために
地震から身を守るためには、家庭での事前の備えが大切です。
次の点について、いま一度、確認してください。
■ 家屋の耐震性は大丈夫ですか。
■ 家具は固定していますか。
■ 家具や大量の本などが倒れてくる所に寝ていませんか。
■ 避難場所や避難経路をご存じですか。
■ 避難のための準備をしていますか。
道では、このたびの地震に対する災害対応が十分に機能できたかなどについて検証し、今後の防災・減災対策に生かしていきます。
▲震災からの復旧・復興に関するお問い合わせ
道庁胆振東部地震災害復興支援室 電話(011)204-5795
2 特集:さあ、一緒に!スポーツ王国北海道
スポーツの力で、北海道を元気に!
人と地域が輝く北海道を目指し、スポーツで活力を生み出していきます。
(1)北海道らしいスポーツ環境づくりを
一年を通してさまざまなスポーツを楽しむことのできる環境は、北海道ならではの魅力です。スポーツの力で健康な体と豊かな心を育て、活力ある地域をつくっていこうと、道では「スポーツ王国北海道」の実現に向けた取り組みを進めています。
この取り組みでは、ウインタースポーツや北海道発祥のスポーツ(ミニバレー、パークゴルフなど)の振興、プロスポーツの応援など、スポーツを「する」「みる」「ささえる」ための環境づくりに力を注いでいます。
(2)スポーツを通じた取り組みで未来を拓く
国内では、ラグビーワールドカップ2019日本大会や東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向け、スポーツに対する人々の関心はこれまでにないほど高まっています。
道内でもこうした好機をとらえ、道民の皆さんがスポーツに親しむきっかけづくりや、新たなビジネスモデルの創出、観光を始めとした交流人口の拡大など、ひと、もの、げんきの好循環を生み出していくことが大切です。
道では、スポーツのビッグイベントを契機に世界に羽ばたく「どさんこ選手」を発掘・育成するなど、スポーツを通じた国際交流を戦略的に展開し、スポーツで北海道と世界をむすんでいきます。さらに、東京2020オリンピック・パラリンピックの成果を子どもたちに引き継ぎ、未来につながる道を切り拓いていきます。
こうした考えをもとに、道は今年度から5年間で取り組む「第2期北海道スポーツ推進計画」を策定しました。計画では、「1スポーツで変わる北海道民 2スポーツで変える地域・経済・共生社会 3どさんこ選手の国際競技力の向上 4スポーツを通じた人づくり 5東京2020オリンピック・パラリンピックの開催、札幌冬季オリンピック・パラリンピックによる北海道レガシー※の創出」という5つの柱で取り組みを進めています。
※レガシー/未来に受け継がれる業績
(3)みんなで応援しよう!道内開催予定の主なビッグイベント
●第74回国民体育大会冬季大会
スケート・アイスホッケー競技会/2019年1月30日~2月3日(釧路市内4会場)
スキー競技会/2019年2月14~17日(札幌市内3会場)
●ラグビーワールドカップ2019日本大会
2019年9月20日~11月2日(札幌ドームを含む全国12会場)
●東京2020オリンピック・パラリンピック
オリンピック /2020年7月24日~8月9日(札幌ドームを含む全国40会場)
パラリンピック/2020年8月25日~9月6日(※道外21会場)
(4)世界に羽ばたけ!どさんこアスリート
●北海道タレントアスリート発掘・育成事業
道では、未来のトップアスリートを育てる「北海道タレントアスリート発掘・育成事業」を進めています。これは、競技経験の有無にかかわらず、素質ある有望な選手を発掘し、組織的・計画的に育成する取り組みです。
具体的には、北海道の地域特性を生かした冬季競技のカーリング、スケルトン、バイアスロンの3競技に特化し、タレント生(選手)を発掘・育成することにより、10年間で日本代表入りを目指します。事業開始から5年目を迎え、タレント生が全国・国際大会に出場するなどの成果を上げています。
●北海道パラアスリート発掘プロジェクト
道では、パラスポーツ(障がい者スポーツ)を広く知っていただくとともに、将来のパラリンピック選手を発掘する「北海道パラアスリート発掘プロジェクト」に取り組んでいます。
障がいのある方を対象とした体力測定会や、どのような競技に適性があるかといった相談会のほか、障がいのない方も含めて、どなたでも参加できるパラスポーツ体験会などを開催しています。ぜひご参加ください。
北海道パラアスリート発掘プロジェクト 検索
(5)世界を切り拓く姿勢が、パラスポーツの価値を高めていく。
狩野 亮さん(マルハン所属/網走市出身)
パラリンピックへの連続出場はことしの平昌大会で4回目。金メダリストとして今後も成長し続けるために、新たな目標を持ってトレーニングに励んでいます。今季はオフシーズンの練習拠点を道外から名寄市に移したことで、充実した施設や自然環境を生かしたメリハリのあるトレーニングができるようになりました。故郷の北海道に身を置いていることが、心身のリラックスにもつながっています。
東京2020パラリンピックへの追い風もあり、近年、パラスポーツへの注目度が高まっていることをうれしく思います。これをブームで終わらせず、パラスポーツの価値を高めていくには、選手一人一人が世界を切り拓く覚悟でレベルアップをすることが大事。私たち現役選手の姿勢が、将来のパラアスリートやスター選手を育てる土台になるのだと思います。
(6)もっと身近に楽しく、スポーツに触れよう!
●スポーツチャレンジ教室/ペアレンツ・スクール
子どもたちにスポーツの楽しさや魅力を伝え、保護者には子どもたちの健やかな成長をサポートする大切さを伝えるために、道では、「スポーツチャレンジ教室」と「ペアレンツ・スクール」を道内各地で毎年行っています。
「スポーツチャレンジ教室」では、オリンピック選手などが講師となって、楽しみながら体を動かし、スポーツの基本などを指導しています。
また、保護者向け講習会の「ペアレンツ・スクール」では、体のケア、食事、子どもとの距離感、指導者との関係など子どものより良いサポーターとなるために必要な考え方を、講師の実体験を交えて伝えています。
●プロスポーツチームが地域を元気に
北海道を拠点として活動するプロスポーツチームには、北海道コンサドーレ札幌(サッカー)、北海道日本ハムファイターズ(野球)、レバンガ北海道(バスケットボール)、エスポラーダ北海道(フットサル)、ヴォレアス北海道(バレーボール)の5つがあります。
こうしたプロスポーツチームは、地域のスポーツ振興だけでなく、スポーツの力を生かした北海道の魅力発信や道民の連帯感づくりなどにも貢献しています。
道は、道内のプロスポーツチームと連携して地域活性化などの取り組みを行っているほか、それぞれのチームがスポーツ教室やイベントなどを通じて地域貢献活動に取り組んでいます。
(7)悔しさを乗り越えて、人は成長する。スポーツのすばらしさを伝えたい。
右代 啓祐さん(国士舘クラブ所属/江別市出身)
どさんこオリンピアンの一人として、北海道への恩返しのつもりで「スポーツチャレンジ教室」「ペアレンツ・スクール」の講師を担当しています。
スポーツは人間形成に密接に関わっています。私も結果が出せないときに悔しい思いをたくさんしましたが、それを乗り越えた経験の中から多くのことを学び、人間的に成長できたと感じています。最初からセンスのある選手よりも、努力してはい上がった選手のほうが、トップアスリートには多いのです。保護者の皆さんには、長い目でお子さんの成長を見守っていただきたいですね。
継続を力にするためには、ワクワクするような目標を持って行動することが大事。アジア大会2連覇を果たした現在は、陸上選手で最年長。さらに新たな目標に向かって、日々トレーニングを続けています。
▲特集に関するお問い合わせ 道庁スポーツ振興課 電話(011)206-6387
3 こんにちは!赤れんが
(1)視覚障がい者向け道政資料の送付について
道では、視覚障がいのある方に向けた点字版の選挙のお知らせや道政広報誌などを作成しています。
公共施設や福祉団体へ配布して備えつけているほか、希望する方には点字版資料の送付も行っていますので、詳しくは電話でお問い合わせください。
●選挙のお知らせ(点字版)
●選挙公報(全文点訳版) ほか
▲北海道選挙管理委員会事務局 電話(011)204-5153
●点字版広報誌「ほっかいどう」
※パソコンなどで音声読み上げソフトをご利用の方は、ホームページで広報誌の内容を聞くことができます。
▲道庁広報広聴課 電話(011)204-5110
4 みんなの防災ガイド
高めよう!災害へのみんなの意識 災害への“備え”は大丈夫ですか?
一般財団法人 日本気象協会 二本柳 友弥子さん
9月6日の胆振東部地震の際には、停電や断水を経験された方も多いと思いますが、地震に限らず、自然災害に対しては、日頃の備えが大切です。
水や食料の備蓄は3日分を目安に、できれば1週間分を用意しましょう。懐中電灯や携帯ラジオは必須ですが、電池も忘れずに。スマホの充電手段も用意しておきましょう。体と心の健康には、温かい食事が大切ですが、ガスコンロがあれば安心です。アウトドア用品は災害時に役立つものが多く、普段から使い慣れておくと良いでしょう。
▲道庁危機対策課 電話(011)204-5008
5 こちら!道議会
定例会の概要などをお伝えします。「平成30年第3回定例会(9/11~10/10)」
(1)定例会の概要
知事から予算案6件(総額711億9千万円)と条例案7件、その他の案件17件が提案され議決しました。そのうち、平成30年北海道胆振東部地震及び台風21号による災害対策として、緊急に措置を要する経費(総額484億8千万円)については、9月28日に追加提案され、提案後すぐに先議することを決定し、全会一致で原案可決されました。また、議員及び委員会から提出された条例案1件、意見案5件が原案可決されました。なお、決算案件4件は、継続審査となりました。
(2)本会議や予算特別委員会の主な議論
●胆振東部地震に関し、被害に対する復旧・復興に向けた取り組みについて
●地震による全道大規模停電に関し、検証のあり方や電力の安定供給に向けた取り組みについて
●種子の生産に関する条例の制定に関し、対象とする作物の種類などについて
☆予算特別委員会からは、審査経過を踏まえ、胆振東部地震や大規模停電からの復旧・復興にしっかり取り組むことなどについての意見が付されました。
(3)主な議決の状況
◎知事提出案件 30件
●地震などからの復旧・復興に向けた補正予算など
◎議員・委員会提出案件 6件
●条例案 1件
「北海道議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例案」
●意見案 5件
「平成30年北海道胆振東部地震からの復旧・復興に係る特別な財源措置を求める意見書」など
(4)道議会議員の選挙区・定数が変わります
●総定数が101人から100人になります。
●選挙区数が47から46になります。
(美唄市は空知地域選挙区に合区)
●適用時期は、次の一般選挙から
(一般選挙とは、地方公共団体の議会議員の全員について行う選挙のこと)
(5)ホームページをご覧ください
議会中継・録画、議会の日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。
質問などの詳細は、冊子「北海道議会時報」でもご覧いただけます。各振興局等での閲覧のほか希望者への配布もしますので、下記の電話番号にご連絡ください。
▲議会事務局政策調査課 電話(011)204-5691
広報誌「ほっかいどう」、次号は平成31年2月下旬の発行予定です。点字版広報誌の送付を希望される場合は、発行元までご連絡ください。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060‐8588 札幌市中央区北3条西6丁目
(電話)(011)204‐5110/FAX(011)232‐3796
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