視覚障がい者向け広報「ほっかいどう」令和6年6月号

広報誌ほっかいどう 2024年6月号

【もくじ】
1 特集1 備えて安心、防災用品
2 特集2 令和6年度北海道予算
3 地域おこし協力隊CAFÉ
4 高校生のマナビバ
5 ピックアップ地域情報
6 観光振興を目的とした新税(宿泊税)を検討しています
7 道からのお知らせ
8 道議会レポート

1 特集1 備えて安心、防災用品

(1)いま一度確認しよう!家庭での備え!

災害が発生すると避難所での生活や、ライフラインが止まった不自由な生活を余儀なくされることがあります。
そのような場合に備えて、避難時に持ち出す「非常持出品」や「非常備蓄品」などを準備しましょう。

・定期的に点検しましょう。特に、食品や飲料水の賞味期限、薬の有効期限、電池の使用推奨期限をチェックして、入れ替えておきましょう。
・家族構成に合わせて準備しましょう。食料、飲料水の備蓄量の目安は「人数×3日分」程度です。
・感染症対策や冬季の寒さを想定した準備をしましょう。
・水道、電気、ガスなどのライフラインが止まった状態を想定して準備しましょう。
・地震による家屋の倒壊や津波の襲来などの危険が迫っている場合は、「非常持出品」であっても無理に持ち出さず、避難行動を優先させましょう。

(2)チェックリストは、道のウェブサイトでも公開しています。

○非常持出品(避難時に持ち出すもの)
●すぐに必要なもの
・懐中電灯(できれば一人にひとつ)
・予備の電池・携帯充電器
・携帯ラジオ ※電灯とラジオと携帯電話の充電機能を備えたものも便利です。
・ヘルメット、防災頭巾(頭のサイズに合ったものを用意)
・マスク、軍手
・ホイッスル
・緊急連絡先をまとめたノート

●貴重品
・現金(10円や100円硬貨を含む)
・預金通帳と印鑑
・健康保険証
・運転免許証
・住民票やマイナンバーカードなど身分証明になるもの
・権利証書など財産を証明するもの など

●食品・飲料水
・乾パンや缶詰、アルファ米など火を使わずに食べられるもの
・飲料水(ペットボトルで用意)
※乳幼児がいる場合は粉ミルクなども忘れずに。

●感染症対策
・マスク
・上履き(スリッパなど)
・消毒液
・石けん・ハンドソープ
・体温計

●応急医薬品
・ばんそうこう・消毒薬・傷薬・包帯など外傷用医療品
・風邪薬・解熱剤・胃腸薬などの常備薬
・病院から出されている薬と処方箋
・家族に合わせて、子ども用の薬、持病の薬、生理用品やおむつ など

●寒さから身を守る
・長袖・長ズボン
・防寒用ジャケット
・雨具・長靴
・手袋
・カイロ など

●生活用品
・下着・上着・靴下などの衣類
・マスク・軍手の予備
・タオル
・ティッシュペーパー、ウェットティッシュ
・紙の食器、紙コップ、割り箸
・ビニール袋
・ろうそく、ライター(マッチ)
・ラップ
・ナイフ、ハサミ、缶切り、栓抜き、ドライバーなど
※これらが一体化した十徳ナイフなども便利です

○非常持出品プラス+非常備蓄品(自宅や避難所での生活を支えるためのもの)
●食品
・レトルト食品、ドライフーズ、インスタントラーメン、切り餅
・あめ、チョコレート、せんべい
・栄養補助食品 など

●飲料水・生活用水
・飲料水(ペットボトルで用意)
※1人1日3リットル×3日分が目安
・生活用水
※プラスチックのタンクなどに入れて保存を。
※風呂の水を次の入浴まで残しておくと突然の断水時に利用できます。

●燃料
・カセットコンロまたは携帯コンロ
・予備のガスボンベや固形燃料

●生活用品
・毛布・寝袋
・トイレットペーパー
・簡易トイレ
・洗面用具・ドライシャンプー
・鍋
・バケツ

●寒さから身を守る
・ポータブルストーブ・灯油
※電気を必要としない暖房器具
・湯たんぽ
・カイロ

●工具類
・スコップ、バール、のこぎりなど
・ロープ
・ビニールシート
・ガムテープ
※救助活動や割れた窓ガラスの応急処置用に準備しておきましょう。

▲道庁危機対策課 電話011-206-7804

2 特集2 令和6年度北海道予算

命と暮らし、健康を守り、そして、北海道の潜在力を発揮させ、未来を見据えた挑戦を続けます。

(1)重点政策のポイント
○安心して住み続けられる地域に
災害などから命を守り、誰もが暮らしやすい生活環境をつくるとともに、多様な人材の力で地域が直面する課題に適切に対応するなど、「安心して住み続けられる地域」を創る政策を進めます。

○北海道の魅力を世界へ
国内外から本道に産業・人・投資を集め、一次産業などの基盤を強化するとともに、観光客を呼び込み、豊かな自然と歴史文化を発信するなど、「北海道の魅力を世界へ」広げる政策を進めます。

(2)「地域」と「世界」の2つの視点から、重点政策の主な取り組みをとりまとめました。
○安心して住み続けられる地域に
●安全安心の確保 45.0億円
・インフラ等の被害や厳冬期を想定した防災訓練・演習の実施
・北海道地域防災計画、マニュアルの見直し
・野生鳥獣被害対策の強化、動物愛護の推進
・新興感染症等による危機を想定した対策の強化 など

●誰もが暮らしやすい生活環境 479.4億円
・子育て支援に関する情報発信
・子どもの意見の政策への反映
・子どもの健やかな成長のための環境整備
・安心して受けられる医療の確保
・地域共生社会の実現に向けた地域づくり など

●地域を支える多様な人材 54.5億円
・道外から本道への就業や移住の促進
・育成就労制度の創設を見据えた取組の推進
・地域での新たな関係人口の創出・拡大
・地域おこし協力隊員の確保・定住促進 など

●持続可能な地域社会 110.8億円
・地域・市町村が取り組む振興策への支援
・2024問題を踏まえた持続可能な交通・物流の確保
・スタートアップへの支援などによる地域産業の育成
・未来技術の社会実装 など

○北海道の魅力を世界へ
●未来に向けた産業・人・投資 137.8億円
・半導体に関する複合拠点の実現に向けた取組の推進
・データセンターの整備などのDXの推進
・洋上風力など再生可能エネルギーの活用促進
・森林やブルーカーボンによるクレジット取得の促進 など

●日本を支え世界に拡げる食 156.4億円
・農林水産業の生産基盤整備
・本道農業の魅力発信による理解の醸成
・新しい戦略品目など道産品の更なる質の向上と国内需要の拡大
・輸出先国の多角化など戦略的な食の輸出の促進 など

●観光立国北海道の再構築 18.2億円
・アドベンチャートラベルガイドなどの観光人材の確保
・ワインツーリズムなど観光の高付加価値化
・戦略的な海外向けプロモーションの実施
・国際航空路線の新規就航の促進 など

●四季折々の豊かな自然と歴史文化 13.1億円
・道内世界遺産の魅力の発信
・ウポポイの利用促進を通じたアイヌ文化の発信と理解の深化
・誰もがスポーツに親しむ機会の充実
・北方四島の返還に向けた効果的な啓発活動 など

(3)令和6年度 予算の概要
令和6年度予算は、昨年度と比較して1,302億円減の3兆215億円となりました(一般会計)。道財政は、今後も多額の収支不足額が見込まれ、実質公債費比率も高い水準で推移する見通しにあるなど厳しい状況が続くため、引き続き、財政の健全化に向けた取り組みを進めていきます。

○歳入・歳出の構成
●歳入 3兆215億円
・道税 6,456億円 21.4%
・地方交付税 6,340億円 21.0%
・地方譲与税等 1,213億円 4.0%
・道債 5,275億円 17.5%
・国庫支出金 3,138億円 10.4%
・その他 7,793億円 25.7%

●歳出 3兆215億円
・公債費 6,765億円 22.4%
・保健福祉費 4,449億円 14.7%
・教育費 3,857億円 12.8%
・経済費 3,448億円 11.4%
・総務費 3,045億円 10.1%
・建設費 2,272億円 7.5%
・警察費 1,413億円 4.7%
・農政費 1,254億円 4.1%
・総合政策費 919億円 3.0%
・水産林務費 598億円 2.0%
・議会費、環境生活費、災害復旧費等 171億円 0.6%
・諸支出金 2,024億円 6.7%

○実質公債費比率の推移
25%◀早期健全化基準 18%◀地方債許可団体基準
今回試算(令和6年当初)前回試算(令和5年9月)
令和5年 18.9% 18.9%
令和6年 19.1% 19.4%
令和7年 20.4% 20.9%
令和8年 21.9% 22.6%
令和9年 22.2% 22.4%
令和10年 22.4% 22.3%
令和11年 22.6% 22.2%
令和12年 22.9% 22.1%
令和13年 22.5% 21.4%
令和14年 22.2% 21.0%
令和15年 23.1%
※実質公債費比率…財政規模に対する借金返済の割合

▲令和6年度重点政策…道庁政策局 電話011-204-5132
令和6年度北海道予算…道庁財政課 電話011-204-5030

3 地域おこし協力隊Cafe

都会に住む人が課題を抱える市町村に移住し、才能や能力を発揮する地域おこし協力隊。
今回は、地域防災力の強化に取り組む留寿都村の隊員を紹介します。

○自衛隊での経験を生かし、地域住民の防災意識の向上を目指します!
群馬県桐生市出身 中島 高弘(なかじま たかひろ)さん

災害による被害を最小限に減らすためにどうすればいいのか、共助のために何をすればいいのかなど、地域住民の防災に対する意識を高めることが重要です。陸上自衛隊での勤務経験を生かして、子どもたちを対象にした「防災授業」の支援をはじめ、広報誌への防災記事の掲載、防災ガイドの更新など様々な取り組みを進めています。災害はいつやってくるかわかりません。「最悪の事態を想定して、できる備えをする」という考えが村中に広まるよう、活動を続けていきます。

4 高校生のマナビバ

新たな視点で学びを深める道内の高校生の話題をお届けします。

○「探究チャレンジ・ジャパン」開催
高等学校や特別支援学校高等部の生徒の探究活動の成果を発表する「探究チャレンジ・ジャパン」が2月に行われました。受賞校の中から北海道知事賞に選ばれた北海道函館中部高等学校の活動を紹介します。

○今回の受賞を励みに、将来は植物に関わる道に進みたい。
北海道函館中部高等学校3年 沢口 麻央(さわぐち まお)さん

今回受賞した活動は、マリーゴールドの葉や茎、花弁の成分がレタスの成長を阻害するかについて研究したものです。学校や自宅で実験していましたが、研究に行き詰まると、過去の論文などを調べて何度も実験を繰り返しました。発表会では審査員の方々に自分の言葉で説明できたのでとても楽しかったです。今回の受賞を励みに、将来は植物に関わる道に進みたいです。

▲北海道教育庁高校教育課 電話011-204-5762

5 ピックアップ 地域情報

北海道の各地域から話題をお届けします。

(1)鹿部町
「しかべ間歇泉(かんけつせん)」は、発見100周年
吹き上がる温泉の高さは15mを超え、2018年には「北海道遺産」に認定された「しかべ間歇泉」。1924年に発見され100周年を迎える今年、鹿部町では「アニバーサリーイヤー」と称して各種記念事業を実施し、町全体で祝福していきます。

▲北海道教育庁高校教育課 理由011-204-5762

(2)白老町
アイヌ語体験の楽しい新プログラム
ウポポイ(民族共生象徴空間)では、2024年4月27日(土)から、アイヌ語を聴く、想像する、話す体験型の新プログラム「イタㇰ トマリ」がスタート。参加者がアイヌ語を口ずさむと映像が変化するなど、音と映像によることばのアートを体験できます。

▲公益財団法人アイヌ民族文化財団 電話0144-82-3914

6 観光振興を目的とした新税(宿泊税)を検討しています

道では、道内各地域がにぎわい、旅行者の満足度を高めていくため、宿泊税の導入に向けた検討を進めています。

○有識者懇談会で示された制度の検討案
対象施設:道内の旅館・ホテル、簡易宿所、民泊
税率:1人1泊あたりの宿泊料金が
2万円未満:100円
2万円以上5万円未満:200円
5万円以上:500円

○新税によって実現を目指したいイメージ(使途の例)
●地域の取組支援
より多くの方々が北海道を周遊し、各地が活気づき、お住まいの方・働く方の環境も豊かなものとなるよう、地域の資源や魅力を活かした観光地づくりを応援していきます。
●移動利便性の向上
空港やターミナル駅から観光地を結ぶバスを使いやすくするなど、旅行者の移動をわかりやすくスムーズなものにしていくことで、道内各地への訪問とにぎわいの創出、消費の拡大を図ります。

▲道庁観光振興課 電話011-206-6896

7 道からのお知らせ

道庁からのお知らせなどをお伝えします。詳しくは、各ウェブサイトをご覧ください。

(1)「北方領土の日」ポスター作品募集
2月7日の「北方領土の日」を広く周知するためのポスターデザインを募集します。
「一般の部」と「こどもの部」が設けられ、応募期間は、5月27日(月)~10月4日(金)です。ぜひご応募ください。

▲道庁北方領土対策課 電話011-204-5069

(2)高齢者の運転免許返納でお得な特典
道では、運転に不安を感じる高齢者の方が運転免許証を返納しやすい環境となるよう、返納者が協賛店で特典を受けられる「北海道高齢者運転免許自主返納サポート制度」を実施しています。

▲道庁道民生活課 電話011-204-5219

(3)7月17日は「北海道みんなの日」(愛称「道みんの日」)
7月17日は北海道の価値を見つめ直し、これからの北海道を考える「北海道みんなの日」です。
道では、この日を中心に道内各地でさまざまな取り組みを行いますので、北海道の歴史や文化、豊かな自然や風土など北海道の魅力を再発見してください。

▲道庁道民生活課 電話011-204-5211

(4)妊娠の悩み、ひとりで抱えずご相談を
道では、思いがけない妊娠などで悩みや不安を抱えた方々が、安心して相談できる窓口を開設しています。
経験豊富な女性の専門スタッフが、無料で、電話・LINE・メール・来所によるご相談にお応えします。

▲道庁子ども政策企画課 電話011-206-6343

(5)北海道産のおいしいお米をことしもPR
北海道米食率向上戦略会議では、ことしも「食べらさるマーク」を中心に、テレビ・雑誌・店頭などで北海道米をPRします。
北海道米を使用する飲食店などを対象に北海道米応援サポーターも募集しています。

▲道庁農産振興課(北海道米食率向上戦略会議 事務局) 電話011-204-5435

(6)「道立北の森づくり専門学院」生徒募集
林業先進国・フィンランドの教育プログラムを導入し、林業機械シミュレーターでスキルが身に付く「道立北の森づくり専門学院(北森カレッジ)」では、2025年度生を募集中。
北森カレッジで「山」「森」「木」のスペシャリストになろう。

▲道立北の森づくり専門学院教務課 電話0166-75-6163

8 道議会レポート
定例会の概要などをお伝えします。令和6年第1回定例会(2/21~3/19)

(1)定例会の概要
知事から道政執行方針の説明と、その中の政策を積極的に展開していくことを基本とした令和6年度当初予算ならびに令和5年度一般会計補正予算等の予算案34件と条例案63件、その他の案件10件が提案され、議決されました。
また、議員および委員会から提出された会議案2件、意見案2件が原案のとおり可決されました。

(2)本会議・予算特別委員会の主な質問
次の取り組みなどについて議論されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。
●防災・減災対策について
・地域防災力の強化に向けた取り組み
・原子力防災体制の強化に向けた取り組み
・冬の避難対策への取り組み
●観光振興税(宿泊税)について
・市町村や事業者、道民への理解促進に向けた取り組み
・導入スケジュール
●半導体関連産業について
・ラピダス社との連携を通じた次世代半導体の拠点形成やパイロットライン稼働に向けた取り組み
・関連企業の連携強化への進め方
●教育政策について
・道立学校における学校DXや働き方改革の進め方
●子ども政策について
・本道の実情を踏まえた新たな子ども計画策定への
取り組み
●人口減少対策について
・人口減少の現状認識
・第2期北海道創生総合戦略の計画策定の進め方

(3)札幌大学の学生との意見交換会を行いました
議員と学生が「部活動の地域移行化」「北海道の公共交通の仕組みづくり」など北海道の諸課題について意見交換を行いました。

(4)次回定例会のお知らせ
令和6年第1回定例会は2月下旬に開会の予定です。議会中継はスマートフォンでもご覧いただけます。

(5)ウェブサイトをご覧ください
議会中継・録画、議会日程、会議録、傍聴・見学案内、議会時報などをご覧いただけます。

▲北海道議会事務局政策調査課 電話011-204-5691

▲北海道の人口データをお届けします。(令和6年3月末現在)
総人口5,065,106人(前年同月比92,588人減) 男 2,394,973人 女 2,670,133人
(人口は毎月公表される統計資料に基づき掲載しています。)

▲広報(誌)「ほっかいどう」次号は令和6年8月の発行予定です。
北海道の公式ウェブサイトで、点字広報誌のテキストデータを公開しておりますので、パソコンやスマートフォンで音声読み上げソフトをご利用されている方は、お聴きになることができます。
発行/北海道総合政策部知事室広報広聴課
〒060-8588 札幌市中央区北3条西6丁目
電話 011-204-5110/FAX 011-232-3796

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