職員訓示 (令和5年6月1日)

職員訓示

    令和5年6月1日(木)10:00~記者会見室  

皆さん、おはようございます。

 本日から、新たな体制で、仕事を進めていくことになります。改めて、私から一言、皆さんに申し上げたいというふうに思います。

 新年度に入りまして、もう早いもので2ヶ月というところであります。この間、高病原性鳥インフルエンザが連続して発生して、皆さんにご対応いただいたところであります。また、新型コロナウイルス感染症についても、2類相当から5類への移行という節目を迎えたわけであります。道民の皆様の暮らしに大きな影響を及ぼす課題に対して、まずは職員の皆さんには、この間、迅速にご対応いただきましたことに、心から感謝を申し上げたいと思います。

そして、物価高騰の長期化なども踏まえまして、経済対策につきましても、スピード感をもって各部局取りまとめをいただきました。先に行われました臨時議会におきましても、議決をいただいたところであります。今後速やかに皆さんに補正予算、対策をお届けをしていくことに、引き続き皆様には、全力を尽くしていただきたいというふうに思っています。

 さらには、G7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合も開催をされました。そして、道内5区域の洋上風力、これが「有望な区域」へと5箇所ですね、選定をされ、さらにはラピダス社、世界最高水準、最先端の次世代半導体の製造拠点、この整備に向けての2023年度の計画、(支援)上限2,600億円が承認をされたところであります。これらの取組は、これまで皆さんが粘り強く進めてきたものであり、目に見える形で少しずつ皆さんの努力が動き始めている、このこともこの2ヶ月で動きがあったというふうに思っています。

 今申し上げたような対応をはじめとして、この職員の努力というものが、ある意味では表に出る方が少ないんですね。縁の下の力持ちとして、地道に仕事に向き合っている、そういう皆さんをはじめ、本当に懸命に取り組んでいただいている、職員の皆さんに、今日という日に、改めて皆さんに感謝を申し上げたいというふうに思います。

 さて、6月1日、道庁にとってもそうなんですけども、私の2期目にとっても、新たなスタートの日であります。本日付けで、「道民の皆さんの暮らしを守る」、「未来を創っていく」、そして「地域とともに進めていく」こういう3つの視点で、組織体制の見直しを行ったところであります。

子ども応援社会の実現に向けた「子ども応援社会推進監」の新設をはじめとして、「感染症対策監」の設置、そして、巨大地震や津波への備えの加速化に向けた「海溝型地震対策室」、こちらも新設であります。

さらには、「ゼロカーボン推進局」や「官民連携推進局」のこちらは体制の強化、そして、各振興局における「危機対策室」を新設する、こういったことなど本道を取り巻く環境の変化に機動的に対応していくための執行体制を整備したところであります。

 また、この組織改正とともに、知事部局全体といたしましては、2,078件の人事異動を行ったところであります。この新しい体制で、道政が直面する様々な課題に対して、皆さんとともに力を合わせて、立ち向かっていきたいと考えていますので、どうぞ皆様にはよろしくお願い申し上げます。

 これまでも申し上げてきたところでありますが、今、北海道を取り巻く環境は急激に変化をしています。デジタル化の動きが急速に進展をしている、エネルギー問題、地球温暖化、食料安全保障など日本全体が大きな課題に向き合う中で、私は北海道が果たすべき役割はますます大きなものになっていると思っています。

 そして、北海道の発展を支えるのは誰なのか、どこなのか、といったらそれは道庁の存在、これは非常に、今まで以上に重要になっていると思っています。北海道が有するポテンシャルを最大限に発揮をしながら、ゼロカーボンやデジタル化などの取組をしっかりと加速をさせていかなければなりません。

 中でも、ラピダス社の技術開発・量産製造を目指す次世代半導体でありますが、医療、福祉、農林水産業など、様々な分野での活用が期待をされ、今後の新しい社会経済をつくっていく上でも大変重要な鍵(キー)となるものであります。

 この前例のない壮大なプロジェクトを成功させていく、このことに向けて全庁が一丸となって、スピード感をもって取り組んでいくことが重要になります。ぜひそのような意識を持って、皆さん連携を引き続き、しっかり図っていただきたいと思います。

 このたび異動となった方、また、引き続き業務を担う方、職員一人ひとりが、こうした環境の変化の中で、日本、そして世界の発展に向けて、北海道がどう貢献していくのか、さらには、道庁として、道の職員として、どう行動していくべきなのか、この機会に改めて、お一人お一人が見つめ直し、そして新たな気持ちで仕事に邁進していただきたいというふうに思います。

 そうした視野を大きく広げることが重要となる一方で、環境が大きく変化する今だからこそ、地域の視点、現場の視点、これが大切になってまいります。

地域の発展なくして、北海道の発展なし。市町村をはじめとする地域の皆様とともに、多様な魅力をさらに磨き上げながら、ともに課題に向き合っていく、前へ進めていく、この努力をしていかなければなりません。

職員の皆さんには、これまで以上に地域に入っていただきたい。そして、皆さんの声に耳を傾けて、ともに考えて、行動していただきたいと思います。私自身もそのような行動を、実践をしていきたいというふうに思います。

また、道政を取り巻く課題が多様化、複雑化する中で、その解決に向けては、職員一人ひとりの力、これはもちろんのことではありますけども、道庁が一つのチームとなって、総合力を発揮して対応していかなければなりません。

幹部の皆さん、若手職員の皆さん、そして今年入庁された職員の皆さん。道庁には、多様な発想力、豊かな経験、知識を持ったおよそ1万3千人もの職員がいます。一人ひとりの能力を発揮し、力を合わせて、一丸となって取り組んでいくことによって、どのような難局も克服することができると、私は確信をしています。

 道政は道民の皆様のためにあるものであります。そして、今の世代だけではなくて、次の世代を担う子どもたちのためでもある。さらには、将来北海道で暮らしたいと思っている多くの方々のためのものでもある。

 皆さんには、是非、そうした多くの方々にとって、希望と未来を創っていくという気概を持って、様々な困難に私とともに挑戦をして欲しいというふうに思います。

どうぞ皆さん、これからもよろしくお願い申し上げます。

その他の知事あいさつ

カテゴリー

知事室秘書課のカテゴリ

cc-by

page top