10月20日:なおみちカフェ in 渡島・檜山
地域で特色ある取組を実践されている方々から直接お話しを伺い、広く発信させていただく「なおみちカフェ」。
10月17日から19日にかけて、渡島管内と檜山管内を訪問してきました。
鹿部町では、道の駅しかべ間歇泉公園を訪問しました。こちらには、高さ15メートルを超える100度の温泉が約10~15分ごとに吹き上げる「しかべ間歇泉」の迫力ある光景を間近で見ることができるほか、地元漁協の女性部が運営する「浜のかあさん食堂」で鹿部の海の幸を堪能できるなど、地域の魅力が数多く詰まっています。道の駅を運営する株式会社シカベンチャーの代表取締役は地域おこし協力隊出身の阿部さんです。同社が自ら生産する調味料「根昆布だし 贅の極み」をいただきましたが、特産の「白口浜真昆布」の上品なうま味に、「がごめ昆布」のコクが加わり、大変奥深い味わいでした。これからも、この道の駅が地元の皆様や観光で訪れた方々から末永く愛されることを願っています。
森町では、武蔵野美術大学の森町での活動拠点「ヤマ・ウミBASE」を訪問しました。昨年9月に、町と武蔵野美術大学が地域連携協定を締結し、長期のインターンシップなどを通じて人材育成や雇用創出をめざす産学官プロジェクトを進めており、今回お話を伺った3名の学生さんは、昨年、このプロジェクトに参加され、さらに、森町のことを知りたいとの思いから、現在、森町を題材とした卒業論文研究のため長期滞在されています。学生の皆さんが、商店街の空き店舗をリノベーションし、そこを活動拠点としながら、町民の方々との交流の場としても活用されているほか、応援アドバイザーとして、町の広報役となり、自身の経験を踏まえた移住相談や魅力発信の役割を担っています。「若者が若者を呼び込む」という他の地域でもモデルになり得る素晴らしい取組だと感じました。
今金町では、今村公園・今村記念館を訪問しました。この施設は、今金町に開拓者として入植し、同町の発展に貢献した今村藤次郎氏に由来する場所を、地元のボランティア団体の皆様が整備されたもので、昨年7月から一般開放されています。地元の木材を活用した遊具やベンチがあるほか、今村氏の七女が生前暮らしていた住居を活用した記念館には、子どもとお年寄りが囲碁や将棋などで交流できるスペースや、子どもたちの自習スペースが設けられており、地域の皆様の憩いの場として大切な場所になっていると感じました。
上ノ国町では、上ノ国ワイナリー&サテライトオフィスの皆さんからお話を伺いました。こちらは、今年1月に、廃校となった小学校をリノベーションして、全国で初めて、サテライトオフィスと宿泊施設を併設するワイナリーとしてオープンしました。今年7月には、この施設で醸造されたワインが初出荷されています。北海道新幹線の木古内駅から車で30分というアクセスの良さや、温泉と広大な自然に恵まれた湯ノ岱地区のロケーションを活かした施設となっており、道南地域におけるワーケーションの拠点となることが期待されています。私も、この日、東京で開催された「デジタル庁と全国知事会の車座対話」にオンラインで参加し、リモートワークを体験させていただきました。今後も、地元の特性を活かした産業や観光の振興、ワーケーションの推進に取り組んでいただきたいと思います。
このほか、大関牧場(八雲町)やせたな町役場、クラフトビール醸造所併設のビアレストラン「ギルドエンデバー」(乙部町)、江差町役場、しりうち地域産業担い手センターなどを訪問しました。その様子はフェイスブックにも掲載しておりますので、是非ご覧ください。
今回も、多くの皆様から直接お話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。これからも、どんどん道内各地域を訪問して、地域の声を政策に活かしていきたいと思います。