知事コラム
(令和元年7月5日配信分「民族共生象徴空間「ウポポイ」のオープンに向けて」)
皆さん、イランカラプテ。
この「イランカラプテ」は、アイヌの人たちの挨拶で、「こんにちは」という意味です。(※「プ」は、本来、少し小さい字で表記します。)
こうした優しく心に届く言葉や、文様が美しい樹皮で織られた反物「アットゥシ」、木彫のお盆「イタ」などの伝統工芸をはじめとするアイヌ文化について、広く国民の理解を促し、さらに発展させるための拠点となる民族共生象徴空間「ウポポイ」の2020年4月24日のオープンに向けて、胆振管内白老町で整備が進められています。
アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味する「ウポポイ」を、6月29日、国や地元の白老町など関係の皆様と共に視察しました。
ウポポイは、アイヌ文化の復興・発展のためのナショナルセンターであり、当日は、多彩な展示で歴史や文化を紹介する国立アイヌ民族博物館や、アイヌ文化の体験などができる国立民族共生公園、そして慰霊施設の整備状況を直接確認するとともに、オープンに向けて取り組まれているアイヌの方々の舞踊や展示等の準備状況を拝見し、ユネスコの無形文化遺産である古式舞踊を、私も体験させていただきました。
ウポポイは年間来場者100万人を目標にしています。
アイヌ文化の魅力や四季折々の自然を実感できるすばらしい施設がオープンすることを、一人でも多くの方々に知っていただくために、これまで以上に、国や白老町など関係の皆様と連携を深め、オール北海道での取組を加速していかなければならないと考えています。
ウポポイを多くの方々に楽しんでいただくため、このコラムをはじめ国内外の様々な場所で、プロモーション活動を効果的に行うとともに、教育旅行などの誘致に取り組んでいきます。
来年のオープンの際には、ぜひ、皆様でウポポイにお越しください。
◆ウポポイに関する情報はこちらです。
https://ainu-upopoy.jp/