知事コラム
(令和2年7月9日配信分「共生社会の実現に向けた新たな一歩」)
皆さん、イランカラプテ。
(※「プ」は、本来、少し小さい字で表記します。)
7月12日、白老町のポロト湖畔に民族共生象徴空間「ウポポイ」がいよいよオープンします。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されていた開業の日が近づいてきて、本当にうれしく思っています。
ウポポイは、先住民族であるアイヌの人々が、長年にわたり大切にしてきた文化を将来に向けて継承し、新たな文化を生み出し発展させていくための拠点として、多彩な展示で歴史や文化を紹介するアイヌ民族博物館、踊りや工芸といったアイヌの文化を学ぶことができる民族共生公園などの施設が整備されています。
当面は、新型コロナウイルスの感染リスクを減らすため、入場やプログラムを制限しながらにはなりますが、アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味するウポポイの愛称のように、多くの方々が来訪され、自然に囲まれたすばらしいロケーションの中で、アイヌの歴史や文化に対する理解を深め、その魅力を体感していただきたいと思います。
道では、道内の観光客数の85パーセントを占める道民の皆様の観光をあと押しする「どうみん割」や、関係団体と連携して、北海道の思い出の写真を募集し、SNS上で発信する「HOKKAIDO LOVE!プロジェクト」などの支援に取り組んでおり、ウポポイを来訪された方々には、道内各地域を巡り、北海道を満喫していただき、また、児童、生徒の皆さんにも、修学旅行として来ていただきたいと考えています。
新北海道スタイルを徹底しつつ、国や白老町をはじめ関係の皆様と連携し、このたびのウポポイのオープンを、全道各地を元気にしていくきっかけにしたいと思います。
当面は入館するために予約が必要になりますが、多くの皆様のお越しをお待ちしています。
◆ウポポイに関する情報はこちらをご覧下さい。
https://ainu-upopoy.jp/