知事公館の由来

知事公館の由来

 現在の知事公館の敷地一帯は、明治8年(1875年)、開拓大判官松本十郎氏が酒田県(現在の山形県)旧鶴岡藩士族156名を札幌に招へいし、荒野の開墾に当たらせ桑苗を植え桑園を経営した跡で、現在も、ここから北側にかけては「桑園」(そうえん)の地名で呼ばれています。
 明治25年(1892年)頃、桑園は分譲され、知事公館の敷地は、開拓使に奉職していた森源三氏が購入し邸宅を設け、自ら養蚕に従事しました。

 大正4年(1915年)、この敷地と邸宅を三井合名会社が購入して、三井別邸として来客の応接等に使用していましたが、昭和11年(1936年)12月に、この別邸の隣に新館を建設して「三井別邸新館(現在の知事公館)」と称しました。
 戦後、三井別邸は一時米軍に接収されましたが、昭和27年(1952年)に札幌市の所有となり、昭和28年(1953年)に現在の道庁周辺にあった道有地と交換し、道の所有となりました。以来、三井別邸の新館は「知事公館」として会議や行事に広く使われ、また見学等にも利用されています。
 なお、森源三氏の邸宅であった三井別邸の旧館は、昭和28年(1953年)に取り壊され現在は残っていません。

 知事公館の構内は、昭和47年(1972年)3月、北海道自然保護条例(現在の北海道自然環境等保全条例)により、敷地のうち27,700平方メートルが「環境緑地保護地区」に指定されています。
 昭和57年(1982年)9月からは、同構内北側の12,827平方メートルが公開区(小公園)として開放され、昭和58年(1983年)7月には道立三岸好太郎美術館もオープンし、近隣の道立近代美術館と併せて道民の憩いの場として親しまれています。
 知事公館の建物は、昭和63年(1988年)11月に札幌市の「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選ばれ、平成11年(1999年)10月には文化財保護法に基づく登録有形文化財に登録されました。
 また近年は、北海道が推進するフィルム・コミッションにより、テレビドラマ等の収録にも利用されています。

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