タイ王国・チェンマイ県との交流

友好交流のはじまり

2012年、タイ国際航空のバンコク-新千歳間定期直行便就航の発表を機に、北海道とタイとの交流への機運が高まる中、ウィーラサック駐日タイ大使(当時)から高橋はるみ北海道知事(当時)に対して、北海道との姉妹交流について提案があり、北海道と同様に国内の北部に位置し、「タイ第二の都市」・「花の都市」と称されるチェンマイが推薦されました。これをきっかけに両地域間で友好提携に向けた協議が開始されました。

友好関係協定書への署名

署名の様子

2013年2月26日、北海道知事公館において、チェンマイ県のタニン・スバセーン知事(当時)と高橋はるみ北海道知事(当時)が、「チェンマイ県と北海道間の友好関係に関する協定書」に署名しました。北海道にとってはASEAN地域と、チェンマイ県にとっては日本の都道府県と、それぞれ初めての友好提携となりました。

チェンマイ県の概要

位置:北緯18度、東経98度

面積:20,107㎢(北海道の面積の約25%)

人口:役170万人(2017年)

県都:チェンマイ市

知事:ニラット・ポンシッタ(2022年10月から)

【特徴】県都のチェンマイ市は、古い歴史と伝統・文化を有するタイ北部の中核都市。街の所々に残る城壁、土塁、寺院が古都の面影を残している。市街は、約2Km四方の堀に囲まれた旧市街とその外側に発達した新市街に対照的に分かれている。チェンマイは、その豊かな歴史や文化から、人口規模では2位ではないが、タイの人々には首都バンコクに次ぐ「第二の都市」と称されている。

【気候】熱帯性気候で、乾季(11月~3月)、暑季(3月~5月)、雨期(5月~11月)がある。県の年平均気温は25.8℃、年平均湿度は74.2%

【歴史】チェンマイは、1296年、ランナー王朝の首都としてピン川のほとりに設置され、王国の首都として独自の発展を遂げ、以来、タイ北部の中心地として、さまざまな民族が交流し、ランナー文化と呼ばれる北部独自の文化・伝統が育まれてきた。

【産業】農業を中心とする第一次産業の割合は20%以下となっており、チェンマイ市をはじめとする観光業を中心とした第三次産業の割合が高くなっている。

【観光】独自の歴史と伝統に加えて、自然に恵まれており、一年を通じて多くの観光客が訪れる。約120もの寺院が点在しており、寺院巡りが観光の定番となっている。最近は、タイ政府のロングステイ推進計画などにより、中高年の長期滞在旅行者が増加している。

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