分類記号:B40
大野平野の主要用水である一本木用水にかかる資料。一本木用水は、久根別川を水源に大野と七飯の南西部のかんがいを目的としたもので、その開削は1865(慶応元)年に着工され、1878(明治11)年に一応の完成をみたものの大雨による水害に遭い、1897(明治30)年にしゅんせつ作業や護岸工事等が行われてようやく完成した。その後も組合によって維持補修を重ね、1978(昭和53)年には国営事業として水路改修工事を竣功している。
資料は、1890(明治23)年以来の水路開削・改修工事や維持に関する文書や図面などで、一本木用水組合に長く保存され、1993(平成5)年当館に寄贈された。1972(昭和47)年に刊行された「一本木用水開基百年記念誌」の編纂者・飯田吉次郎氏によって、一部資料は合綴整理されている。
1890(明治23)~1989(平成元)
89点