分類記号:B0-170
1 私文書群の作成者に関する情報
大夕張炭鉱株式会社
大夕張炭鉱株式会社は、1907(明治40)年4月に設立された夕張炭鉱株式会社が、1909(明治42)年8月に改称したもので、大夕張炭鉱を経営した。
大夕張炭鉱は京都合資会社が開坑の準備をし、1906(明治39)年11月に開坑に着手され、翌年8月から出炭を開始した。
この間、京都合資会社から、1906(明治39)年5月に設立された夕張炭鉱会社(大夕張炭鉱株式会社の改称前とは別会社)に本格工事の手が移っている。
本格工事完了後は、夕張炭鉱株式会社(のち大夕張炭鉱株式会社と改称)が経営に当たった。
1912(明治45)年6月、三菱合資会社に経営が移る。
1916(大正5)年、大夕張炭鉱株式会社が三菱合資会社に買収され、三菱合資会社大夕張炭坑となる。
後掲宍戸(2004)より
2 私文書群の入手経緯
収集方法:寄贈
入手先及び原蔵者:正木英造氏
収集年月日:2020(令和2)年8月25日
3 私文書群の概要
- 資料総点数
2点 - 資料年代
明治44~45・大正1(1911~1912)年 - 資料内容
大夕張炭鉱株式会社と札幌鉱山監督署との往復文書綴。
出炭・売炭・貯炭などの報告、事故報告、傷病報告のほか、鉱山監督署の求めに応じて提出された報告書、鉱山監督署からの指示など。 - 私文書群に関連する主な主題
土木・鉱工業 - 私文書群に関連する主な主題
夕張市(空知地方)
4 利用条件
特になし
5 参考文献
宍戸光雄『資料が語る大夕張炭砿株式会社の十年』(2004年、著者発行)
6 その他
資料の表記は「大夕張炭礦株式会社」だが、『新大字典』(講談社)によれば「礦(砿)」「鑛(鉱)」は同字であるため、本解説では常用漢字である「鉱」で統一した。
なお、目録では資料の表記「礦」の通用字体「砿」を用いた。