分類記号:B24
坂本直寛は1853(嘉永6)年土佐に生まれた。龍馬の甥にあたり、自由民権運動に活躍、1885(明治18)年にキリスト教宣教師ナックスにより授洗した。キリスト教信仰による自由な新天地の開拓を志し、1896(明治29)年北見国訓子府原野に「北光社」を設立、移民の入植指導に当たった。翌年浦臼の聖園農場に移り、のち札幌でキリスト教主義の北辰日報の編集発行に携わり、1902(明治35)年には日本基督教会旭川講義所の主任教師となる。後年は、労働団体である大日本労働至誠会の活動に加わった。
資料は、新聞論説や説教の直筆草稿が中心で、当時の国際情勢や各国の歴史まで言及しながら、信仰実践の方向を示している。
明治後期
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