分類記号:B19
清水谷公考は1845(弘化2)年生まれの公家。1868(明治元)年4月、新政府により箱館裁判所が設置されると、副総督に任じられ、間もなく総督に就任、裁判所が箱館府と改称されると、知事となった。同年10月に榎本武揚が率いる旧幕府郡が箱館を占拠すると、退却した青森で政府軍を指揮し、諸軍を統括した。1869(明治2)年に開拓使次官に任ぜられたが、在職三ヶ月で辞した。
資料は、国立国会図書館憲政資料室所蔵の清水谷公考文書のうち、北海道関係分171件を複製したもの。資料の中心は、清水谷が箱館府知事に就任してから箱館戦争終結を迎えるまでの間の、彼宛の書簡類。
- 箱館駐留各国領事からの問合せ
- 奥羽戦争時の奥羽鎮撫使からの援軍要請
- 公考が箱館を脱し青森口総督を兼任していた時期の、軍務官からの軍事指令
に大別される。他に箱館赴任以前の資料として、蝦夷地鎮撫に関する建白書など。
1854(嘉永7)~1874(明治7)年
45点 (複製)