背中に目あり!?目玉模様が特徴
短い吻(ふん:目より前方の鼻先までの部分)は太い軟骨で支持されていてほとんど折り曲げることはできません。体盤の背面中央に1本の肥大した棘があります。雄は腹びれが変化してできた1対の棒状の交尾器をもつため雌雄の区別は容易。尾部両側の皮の下に前後方向に伸びた紡錘形の発電器官をもちます。
メガネカスベを含むガンギエイ科魚類はすべて卵生で、「たこのまくら」や「カスベのたばこ入れ」と呼ばれる四隅に角のある糸巻き形の卵殻に包まれた卵を産みます。産卵場は不明ですが産卵期は春とみられています。
留萌、宗谷地方の日本海沿岸では、メガネカスベを専門に狙う「かすべ刺し網漁業」があります。
煮付け、ぬた、みそ漬け、から揚げで食べられるほか、練りもの製品にも加工されます。骨は柔らかい軟骨なので身と一緒に食べることができ、こりこりとした食感を楽しめます。
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