「カズノコ」はニシンの卵の加工品
体は細長く、尻びれと背びれは基底(ひれの付け根の前端から後端)の長さがほぼ同じです。
ニシンは産卵場や産卵期、回遊範囲などが異なる多くの系郡に分けられ、北海道周辺では主に北海道・サハリン系郡と石狩湾系が占めます。
産卵期は、北海道・サハリン系郡は3月下旬~6月下旬、石狩湾系は1月下旬~5月上旬で、沿岸の海藻に卵を産みつけます。産卵親魚が多いときは、雄の精液によって産卵場一帯が白濁する「郡来(くき)」という現象がみられます。
ニシンの漁獲には、カズノコをとるために沿岸で行われる刺し網漁業と小型定置網漁業のほか、沖合で漁獲される沖合底びき網漁業があります。
北海道で漁獲されるニシンのほとんどは鮮魚として消費され、塩焼き、三平汁、昆布巻などに調理されます。加工品にはカズノコ、身欠きニシン、ニシン漬けなどがあります。
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