一日中餌を食べ続ける大食漢
体は頭部を除きうろこで覆われていて、上顎の後部と口の横に1対ずつのひげがあります。水底の餌をとるときは、吻(ふん:目より前方の鼻先までの部分)を砂泥中に入れ上顎を伸ばし砂泥ごと吸い込みます。歯はありませんが口の奥に発達した咽頭歯をもち、貝殻などの堅いものを砕くことができます。
河川の下流域や湖沼に生息し、繁殖期は5月上旬~初夏、水温が16~22℃のときです。
ひき網や定置網、刺し網で漁獲され、大沼、ウトナイ湖、阿寒湖、岩尾内湖、網走湖などで多く獲られています。雑食性で特に貝類を好んで食べますが、コイは胃をもたず食べたものが直接腸の中に入るため、食道まで餌で満たされない限りは満腹とはならず、一日中餌を食べ続ける性質をもちます。
刺身にして食べることもできますが、食用としての利用以上に鑑賞用としての価値が高い魚です。
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