冬の風物詩「氷上のワカサギ釣り」
水温、塩分の適応範囲が広く濁りにも強いため、北海道各地の湖や川に生息しており、もともとワカサギがいなかった阿寒湖、洞爺湖などにも、網走湖や涛沸湖から卵が移殖され新しい漁業資源となりました。
北海道での産卵の盛期は4月上旬~6月下旬。1尾の雌にたくさんの雄が繰り返して体をすり寄せるように産卵を促し、雌が砂を蹴散らすようにして産卵を始めると、周囲にいた雄が一斉に集まって放精します。孵化後、体長16mm以上に成長すると群れで行動するようになりますが、夜間は分散します。
ワカサギの味は淡白で美味とされ、卵巣が発達した子持ちのものが特に喜ばれます。天ぷら、かき揚げ、あめ煮、いかだ焼きなどに調理されます。
網走湖では冬季に結氷した湖面に穴を開け、氷の下で網を引く「氷下ひき網漁業」も行われ冬の風物詩となっています。
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