「キングサーモン」でおなじみの魚
太平洋に分布するサケ・マス類の中では最も大きく、全長90cm、体重10kgほどになります。
分布範囲は広く、春から初夏にかけて主に北海道の太平洋側に来遊します。北海道の河川に遡上した記録もありますが、繁殖はしていません。
生活史は2つのタイプがあり、1つは幼魚期に河川に長くとどまるタイプで、浮上後1年以上たった後に川を下り、海に出た後は広い範囲を回遊して産卵の数ヵ月前の春~夏に河川に回帰します。もう一方は早くに川を下るタイプで、浮上後3ヵ月以内に海に出て沿岸域を回遊、産卵直前の秋に川に戻ります。
マスノスケとはキングサーモンの和名であり、北海道では太平洋沿岸で少数しか漁獲されないため高級魚として高値で取引されます。脂がのった身はおいしく、刺身や鮨として食べられるほか、ステーキ、ルイベ、塩焼きなどに調理されます。
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