「鱈腹(たらふく)食べる」大食漢
大きな頭部と顎の下にある1本のひげ、上顎が下顎より前に出ているのが特徴。マダラは冷水性なので、日本では北海道周辺に多く分布しています。生息水温は2~4℃とされていますが、氷点下や10℃以上のところでも分布が確認されています。
産卵は1年に1回、12月~翌3月に比較的浅い沿岸域に回遊して行われます。
成魚は口が大きく何でも食べる大食漢として知られ、「たらふく食べる」に「鱈腹」の字をあてるほどといわれます。
旬は冬で、鮮魚は「タラちり」などの鍋料理の素材となります。淡白な味で鍋もの以外にも、塩焼き、昆布しめなど幅広く利用されます。マダラのオスの精巣は「白子」「タチ」「雲腸(くもわた)」などと呼ばれる人気の栄養食材で、とろける様なその味は汁ものの具にも寿司ねたにも合います。
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