背びれと尻びれの縁辺が黒いから「ヒレグロ」
体は楕円形で目が大きく口は小さい魚。体の表面は粘液で覆われており、目がある表側は灰褐色から黄褐色、裏側は灰色で、背びれや尻びれは「ヒレグロ」の名の通り、縁の辺りが黒くなっています。
北は千島列島南部、サハリンから太平洋側は駿河湾まで、日本海全域と東シナ海東北部に分布します。生息水深は北海道東部太平洋岸では50~700mといわれていますが、石狩湾では水深30mより浅いところでも漁獲されており、かなり広い範囲の水深帯で生息しています。産卵期は、噴火湾で4~6月、北海道東部太平洋沖で7~8月と、北ほど遅い傾向にあります。
身は薄いですが、干して焼くとおいしく食べられ、冬のものは煮付けに向いています。
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