“バカ”と呼ばれてもおいしい寿司ねたに変身
殻は丸みのあるハマグリ形で、薄くて壊れやすいのが特徴。北海道産のものは、通常は成貝になると消えてしまう殻表面の放射状のしまがずっと残っているため、『エゾバカガイ』と呼ばれることがあります。バカガイの名前の由来は、『時々殻から斧足がはみ出しているから』、『殻を閉じたときに斧足をはさんでしまうから』など諸説あります。
北海道沿岸の砂浜地域に広く分布し、産卵期は7~9月で年1回。殻長7cm以上で漁獲サイズとなりますが、その大きさに成長するまで4~5年を要します。
アサリやハマグリなどと並んで食用としてなじみ深い貝ですが、特に斧足(二枚貝類の足)は江戸前ずしの定番「あおやぎ」の寿司ねたとして人気があります。刺身や、酢みそとあえた「ぬた」も美味です。
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