世界一の大きさを誇るタコ
胴部は卵円形でやや縦長、表皮は柔らかくたるんでいます。8本の腕の長さはほぼ同じで全長の7~8割に達し、吸盤は1つの腕に250~300個あります。タコ類のなかでは世界最大で3mほどになります。周囲に合わせて体表の形状や体色を瞬時に、それも多様に変化させることができます。
北海道では大陸棚一帯に分布し、水深1mに満たない潮間帯から水深200m前後にまで広く生息します。
ミズダコは一生に一度だけ交接(雄が雌に精子を渡す)、産卵を行い、交接は11~12月が盛期、産卵期はそれから半年を経た6~7月とみられ、精子は産卵まで雌の体内に蓄えられ、産卵時に受精します。
肉質が水っぽく柔らかいため、生食向けで市場に出ることはきわめて少なく、大部分が煮ダコか酢ダコに加工されます。最近では、生ダコを冷凍してからスライスした商品『タコしゃぶ』が人気です。
|