珍味!?美味?“海のパイナップル”
体は球形から卵形で、暗赤色からオレンジ色の外皮に包まれており、体の表面は先端に繊細なトゲのある乳頭上の突起に覆われています。身体の上端には入水孔と出水孔があり、入水孔から取り入れた水より酸素と食物を取り入れ、残った水を出水孔から排出します。下端には海藻の根のような付着器をもちます。幼生のうちはオタマジャクシ形幼生として水中を動き回りますが、しだいに尾部が吸収されて球体に近くなり、やがて付着生活に移行します。
日本各地に分布しますが、北海道の漁獲量は全国の1%程度で、ほとんどが天然ものです。また、北海道の太平洋側とオホーツク海側には冷水性のアカボヤも生息しています。
旬は6~7月で「海のパイナップル」とも呼ばれ、生のまま刺身や酢のものとして食されることが多く、塩辛、みそ漬け、燻製などの加工品としても流通しています。
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