北海道立文書館所蔵資料紹介~公文書 資料群解説―北海道庁

北海道国有未開地処分法完結文書

1897(明治30)年制定の北海道国有未開地処分法による、未開地・区画地の処分(貸付・売払等)に関する文書群。国有未開地の処分は、地積の大小によって、本庁自らが行った場合と、権限を委任された支庁が行った場合とがありました。そのため総数1万3000点の文書群は、本庁文書と支庁文書とに大きく分けることができます。

本庁文書のうち、処分決定のつど作成された起案文書綴の約半数は、「北海道庁公文録」の名称がついて編冊されています。

支庁文書は、火災など各支庁の保存事情によって残存数に大きな開きがあります。十勝支庁・根室支庁などの文書はそれぞれ千数百点が当館へ引き継がれていますが、上川支庁分は散逸し、空知支庁分は焼失したため、引き継がれておりません。

北海道立文書館所蔵資料案内~公文書 国有未開地処分法完結文書

北海道庁公文録

北海道庁本庁は、各課が作成した文書のうち、永久保存とすべきものに統一的にこの名称を付し、年次別に類目をたてて編冊しました。所蔵には偏りがあり、拓殖部作成のものが2300点と圧倒的に多く、その大部分は国有未開地処分の際の起案文書です。ほかに土木部が作成した文書がまとまっています。明治30年代~昭和初期。

2500点

北海道庁公文録の主な類目:未開地売払 区画地売払 灌漑工事 発電水利 鉄道ほか

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